どうしたらいいの?真夏の密室・エアコン稼働時の新型コロナ対策
これから厳しい夏がやってきますね。というか最近の夏ってヤバくないですか?35℃は当たり前、下手すりゃ40℃なんて日もあります。ここまで暑くなるとエアコンなしの生活は考えられません。
深夜でも平気で30℃くらいある日もあるので、エアコンを使わないと熱中症で命が危ぶまれてしまいます。なので、命を守る上でエアコンは必須となっています。
しかし、このエアコンには弱点が!それは室内を密閉しなくてはならないこと。密閉していないとあっという間に外気によって室内が暑熱状態になってしまいます。
でも密閉しているとコロナ感染が心配されます…。
いったいどうすればいいんだ…と頭を抱えてしまいますよね。
ということで、今回は真夏にエアコン稼働時のコロナ対策についてご紹介しようと思います。
今回の記事でわかること
- 密閉状態の感染の危険性を知ることができる
- エアコンの弱点を知ることができる
- 真夏のエアコン稼働時の対策法を知ることができる
- その他、真夏の感染対策アレコレを知ることができる
密閉だとコロナ感染が起きやすいの?
密閉だと感染が起きやすくなるの?ということですが答えはYES。
まずはこちらの記事をご覧ください。
集団感染が生じた場の共通点を踏まえると、特に1.密閉空間(換気の悪い密閉空間である)、2.密集場所(多くの人が密集している)、3.密接場面(互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や発声が行われる)という3つの条件が同時に重なる場では、感染を拡大させるリスクが高い
東京都福祉保健局
このように密閉空間でしかも人がたくさんいる場所では感染を拡大させるリスクが高いということが分かっています。
✅密閉空間で感染が拡大しやすい理由
- 飛沫を吸い込む危険性が高くなるから
- ウイルスを含んだ飛沫が浮遊する時間が長くなるから
- ウイルスを含んだ飛沫がいなくなるまでの時間が長いから
エアコンの弱点
エアコンには室外機があるので室外から空気を取り込んでいる。よって、空気が入れ替わっており換気できているのでは?
という意見もあるようですが、ほとんどのエアコンは室内の空気を循環させているだけです。よって換気はなされていません。
室外機は屋外の空気を吸い込み、部屋から運ばれた熱とともに屋外に吹き出しています。
エアコンが効かない…理由は「室外機」かも
✅室外機の役割
室外機は室内機から送られてきた熱を屋外に排出するという役割をもちます。その時、屋外から取り込まれた空気を使い、屋外に熱を排出するということを行います。室内の空気が室外機によって排出されているのではなく、室外機が吸い込んだ空気を再び排出しているだけなので、換気されているということではありません。
エアコンは感染を拡大させてしまう危険性も
1人から出た飛まつが風下に流れて、隣のテーブルの家族に感染し、さらに、強い空気の流れで壁に反射して最も風上のテーブルの家族にも感染が広がった
新型コロナ エアコンの「風」で飛沫流れ感染 CDCが事例報告
こちらはNHKのニュース記事です。記事によると、エアコンの風でコロナウイルスが拡散されてしまい、感染者を広めてしまったというようなことが書かれています。
要するに風があることでウイルスが拡散され、更に、換気のようにウイルスの出口がないためにその危険性が高まるということのようです。
真夏の感染対策はどうすればいいのか?
①まずはマスク
基本はマスクです。マスクは物理的にウイルスや細菌を絡めとるという効果もありますが、静電気によって浮遊しているウイルスを寄せ付けないという効果もあります。
マスクの効果を高めるには隙間をなるべく小さくすること。鼻やあご、頬などに隙間ができやすいので、なるべく気を付けてマスクを着用するようにします。
②夏でも定期的に換気を行う
こちらも感染予防にはマストとなります。つい、熱い空気が入ってくるので窓を開けるのはちょっと…と思い、窓を開けての換気をしていなかったというケースが多いようですが、少なくとも1時間に1度は窓や扉を全開に(対角線に窓を開けて風が通り抜けるようにすると効果大)して空気を入れ替えるようにしましょう。
窓を開けて空気を入れ替えると眠気などもスッキリすることがあります。理由は酸素濃度が上がるから。密閉した空間に多数の人間がいるとどうしても酸素濃度が下がってしまいます。眠気がスッキリすると仕事もはかどりますよね。
③アクリル板を設ける
会話などで口から唾が飛散し、その唾液の飛沫が直接口や鼻、目の粘膜に付着すると感染してしまう原因になります。
その唾液によって飛び散る飛沫をシャットアウトするアクリル板を使うのは予防に効果的といえます。
Amazonなどにいろいろな種類のアクリル板が販売されているので、用途に応じて購入して設置するようにしましょう。
④換気扇を設ける
換気扇を設けることによって、空気中を浮遊するウイルスを屋外に排出することができます。
普通は扉の隙間などから空気が入ってきますが、密閉されていると空気が入り込むところがなく、結果、空気の通り道ができなくなり効果が薄くなってしまうので、窓を少しだけ開けるなどして空気の入り込む隙間を作ってあげるなどの工夫が必要になります。
換気扇と対角線にある場所から空気を取り入れるようにしよう
窓や扉などを開けて室内に空気を取り込み、その空気を換気扇にて屋外に排出させる際には、なるべく部屋の中の空気全てを排出したいので、換気扇と空気の取り込み口は部屋において対角線になるようにしましょう。
例えば、今いる場所の左奥天井に換気扇がある場合、外部の空気を取り込む場所は右手前の窓となるようにします。こうすることで、部屋全体の換気を行うことができます。
左奥天井に換気扇があるのに、左手前の窓を開けてしまうと、左側の空間のみの換気となってしまいます。
換気扇の工事依頼はこちら↓から
⑤空気清浄機を導入する
空気清浄機による抗ウイルス効果に関しては未知数なので何ともいえませんが、少なからず効果はあると思います。
空気清浄機のコロナに関する効果はこちらの記事にまとめてありますのでぜひご覧くださいませ。
今大注目されているのがダイキンの換気機能付きのエアコン
うるさらX(2.2~9.0kW)は11月1日に発売。2.2kWタイプの価格はオープンで、税込みの実勢価格は24万円前後。うるさらmini(2.2~2.8kW)は11月1日に発売し、価格は17万円前後。Vシリーズ(2.2~5.6kW)は2021年3月30日に発売し、価格が15万円前後となる。いずれも独自の換気機能を標準搭載する。
ダイキン、新型コロナで追い風の「換気ができるエアコン」を全方位でアピール
ダイキンからは3種類の換気ができるエアコンが発売されています。
✅ダイキンから発売されている換気ができるエアコン
- Rシリーズ うるさらX
- Mシリーズ うるさらmini
- Vシリーズ
Amazonで購入する場合はこちら↓から
Rシリーズ うるさらX
Mシリーズ うるさらmini
更に「空気清浄機能」を持った各種エアコンも発売されている
いろいろな企業から空気洗浄機能をもったエアコンが発売されています
①シャープは「プラズマクラスター」付きのエアコン
プラズマクラスター付きの空気清浄機で有名なシャープですが、エアコンにも空気清浄機同様にプラズマクラスターの機能が付いた機種が発売されています。
プラズマクラスター機能が付いているのは、2021年モデル、新プラズマクラスターエアコン「Airest(エアレスト)N-Pシリーズ」。
✅どんな仕組みで空気を綺麗にするの?
吸い込み口全てを覆う集じん脱臭フィルターと、空気清浄機と同じ仕組みのシロッコファンを採用した新構造でパワフルな空気清浄力を実現しています。
粉じん濃度に関しては8畳だと約10分でほぼゼロ、脱臭スピードでは約1分でかなり低減されるというデータが出ています(シャープサイト参照)。
0.1~2.5µmの粒子を99%キャッチするという機能があるようです(ウイルス飛沫・咳やくしゃみなど水分を含んだウイルスの大きさは約2μm)。
更に、プラズマクラスターネクストが搭載されています。
購入はこちら↓からお願いします
②パナソニックは「ナノイーX」の技術で空気をキレイに
2020年に空気清浄機能がついたナノイーシリーズが発売されました。ナノイーの働きによって、部屋中の雑菌やにおい成分などを殺菌、分解してくれます。
✅ナノイーとは?
- ナノイーは、空気中を浮遊している水に高電圧を加えることで生成されるナノサイズの微粒子イオン
- ナノイーは、イオンを放出することで、除菌や脱臭、花粉などのアレル物質を抑制する技術
- 名前は違いますが、シャープのプラズマクラスターやダイキンのストリーマも同様にイオンの効果
- アレルゲン(花粉、ダニのフン・死がいなど)、ウイルスや菌などの活動を抑制すると共に、不快なニオイの脱臭や、美肌・美髪効果などの効果があります
パナソニックのナノイー機能搭載エアコンに付加されている「ナノイーX」は、除菌効果のあるOHラジカル量が「ナノイー」の10倍です。これによって空気の汚れ(花粉、アレル物質)を抑制します。タバコ臭、ペット臭、生乾き臭などの脱臭効果も抜群。
ナノイーX搭載のエアコンはこちら↓
③富士通のエアコンには「プラズマ空清」が搭載
富士通のエアコン「ノクリアXシリーズ」にはプラズマ空清という働きがあります。放電によってホコリや雑菌を吸着させて空気中から取り除くという効果があります。
✅プラズマ空清とは?
電気集じん方式で、ホコリや花粉もキャッチ、カビ菌などを除去してくれます。部屋から吸い込まれた空気に対してプラズマ放電を行い、その放電によって電気を帯びた空気中の浮遊物が帯電している吸着器に吸着されます。その後、クリーンになった空気が再び部屋に戻されます。
- 不織布フィルターのように目詰まりなどはなく、強力な集じん力を持続
- 電極板の隙間が広いので、空気の流れを妨げず、目詰まりによる性能の低下が抑制
- 集めた塵やホコリは、年に1回程度、つけ置き洗いするだけで、集じん性能を回復できます
- 不在時は自動で熱交換器を加熱して除菌する運転を行い、付着した細菌・カビ菌などを除去できる(エアコン内が常に清潔に)
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④日立のエアコンは「ステンレスイオン空清」
プラズマ放電された空気中の雑菌やホコリをステンレスフィルターで捕集して、綺麗になった空気を再びお部屋に戻します。
✅ステンレスイオン空清とは?
- プラズマ電極から発生したイオンを空気中に放出
- 放出された電子がホコリなどを帯電
- 合体したホコリをステンレスフィルターでキャッチ
※別売りの空気清浄フィルターを組み合わせることで、0.1μm~2.5μmの微細な粒子(咳やくしゃみなど水分を含んだウイルスの大きさは約2μm)を絡めとることができます。
商品の詳細はこちら↓から
⑤ダイキンは「ストリーマ放電」で空気をキレイに
吸い込まれた空気を放電して汚れを取り除くと共に、部屋にもプラズマ放電された空気が放出されて雑菌や臭い分子などを打ち消します。
✅ストリーマ放電とは?
- 酸化力の強い高速電子を空気清浄機内に発生させ、ニオイや有毒ガスをすばやく分解する技術
- 酸化分解力を持ったプラズマ放電の一種で、その分解力は、およそ100,000℃の熱エネルギーに匹敵
- 空気中のウイルスや細菌、カビなどが除去できる
- 一般的な放電ユニットである「グロー放電」と比べると放電領域が広い点が特徴
⑥三菱電機は「ピュアミスト」
三菱電機のピュアミストは、帯電させた水の微粒子を放出し、室内の空気中に含まれる菌、ウイルス、カビ菌の活動を抑制するとともに、空気清浄と脱臭効果を持つエアコンです。
✅ピュアミストとは?
- カーテン状に電界を形成し、エアコンが吸い込んだ空気を放電空間に通過させる
- エアコンの中で空気中の水分に高電圧をかけて、電気を帯びたミスト(水粒子)にして放出
- このミストが長時間(10分以上)浮遊し、菌・ウイルス・カビ菌・花粉に付着。活動を抑制、さらにニオイを除去
- 非常に細かいミストが肌の角質層や髪に浸透し、潤いを届ける
- エアコン内部をクリーンに保つ多彩な清潔技術も搭載
更に、「エアコンに取り付けるフィルター」もある
エアコンに取り付けるecowinフィルターというものがあります。ecowinフィルターを取り付けることで、部屋からエアコンに取り込まれる空気中から、ウイルスや細菌などを取り除くことができます。
✅なぜ取り除けるの?
- エアコンに簡単に貼り付けられて抗ウイルス、抗菌・抗MRSA、抗カビの効果で、安心感と、清掃ランニングコストの削減に貢献
- フィルターが、ホコリをキャッチし、さらにフィルター内に含まれる銅イオンがウイルスや細菌のたんぱく質や核酸と融合し増殖を抑制
- 第三者機関によるISO規格およびJIS規格の試験方法に則した評価試験を行っています
- エアコンから送り出される空気をキレイにして室内に循環
✅効果のカギとなる銅イオンとは?
- 銅イオンの微量金属作用には、ウイルスや細菌類を死滅させる性質があります
- 実験的にも銅貨・黄銅貨は培養したチフス菌や大腸菌を死滅させることが確認
- A型インフルエンザウイルスを銅(C1100)の表面に接触させ経時的に感染数を測定したところ、1時間後に接種量の75%相当のウイルスが死滅し、6時間後には0.025%まで減少
- 銅の高い殺菌効果を利用したマスクが開発されるなど、コロナウイルス対策としてにわかに期待を集めている
エアコンに取り付けるタイプのフィルターの購入はこちら↓から
イオンだけ発生させる機器もある
シャープ プラズマクラスター イオン発生機 車載用
プラズマクラスターNEXTを搭載した機器です。車内のカビ臭や汗臭、食べ物の臭い、新車の嫌な臭いなどを消臭すると共に、花粉や小さなホコリ、PM2.5などを捕獲、更に細菌やウイルスなどにも効果があるということです。
シガーソケットから電源をとって使います。USBなどにも対応しているので、デスクの上において使うという方法もOKです。
↑こちらのタイプは一畳用となっています。トイレや洗面所、キッチン、デスク、ベッド、下駄箱などに置いて、防臭、抗菌効果を得ることができます。
オゾンを発生させて効果を得るという方法も
✅オゾンとは?
オゾンはフッ素に次ぐ強力な酸化能力を持ち、脱臭・殺菌等に効力を持ちます。細菌や悪臭物質の成分の多くは、酸素原子と非常に反応が速いので、オゾンによる除菌・脱臭はとても効果的です。近年では、多分野においてこの効力を殺菌・脱臭・洗浄等に活用されています。
一方で、一定以上の濃度(5~10ppm)で吸引してしまうと肺水腫を招き、更に生命の危険を招くという毒性があります。そのため、日本産業衛生学会ではオゾンに関する作業環境での許容濃を0.1ppm以下と定めています。
このオゾンを用いて室内の抗菌、抗ウイルス、脱臭効果を得るという方法が定着しつつあります。
オゾンを発生させることにより、新型コロナウイルスはもちろん、ノロウイルス、インフルエンザなどのウイルス、花粉の除去にも効果があるとされています。変異していくウイルスへも準ずる効果を持つだけでなく、防臭や防カビ、黄色ブドウ球菌、防虫への効果も期待できます。
先ほど説明した通り、オゾンには毒性があるので怖い…と思う方もいらっしゃると思いますが、適切に用いる限りにおいては安全なので、それほど怖がる必要はないのかなと思います。
Amazonで販売されているオゾン発生器で安心安全の日本製なのがこちら↓
作成を終えて
以上、いろいろな夏の猛暑時におけるコロナ感染予防法になります。
新型コロナウイルスが日本にて広まり始めて1年が経過しました。始めの頃はSARSの時のように半年くらいで治まるだろ…と軽く見ていたのですが、未だまだ終息の兆しが見えません。
恐らく、国民の大部分にワクチン接種が行われればまた景色が違ってくるのだと思いますが、日本はまだ全然そのような状況ではなく、逆に毒性&感染スピードが高いとされている変異ウイルスが急速に広がり始めているので、今までで一番深刻な状況になろうとしています。
このままの状況で行くと、今年の夏は間違いなく「要警戒」の状況となるので、エアコンを付けた室内での感染防止対策が必要になるのは間違いありません。
また、これから先も「ワクチンを打てない人」や「ワクチンを打っても重症化してしまう人」のために、感染予防措置は取っていく必要があると思います。そういう意味でも、今回ご紹介した各種対策法は長い目で見ても必要なものといえるので、ぜひご活用くださいませ。
ご紹介した「真夏のエアコン稼働時の室内における新型コロナ予防法」
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