トイプー、チワワ、ダックスを10年間飼った私が3種を比較してみた

トイプー

トイプードルはおとなしくちょっと臆病で「奥ゆかしい」性格をしています。一方でとてもフレンドリーという真逆の側面も持っています。他の犬や知らない人でも「それなり」に仲良くすることができるという能力を持っています。

頭がとてもいい犬種なので、1度合っている人は大体覚えています。なので、何度も合っている人や犬はまるで友人のようにはしゃいで仲良くしようとしてくれます。

朝や帰宅時の挨拶や散歩に行く前の喜びっぷり、散歩中のはしゃぎっぷりがとても大きなリアクションです。逆に怖い時、不安な時の動揺も強いという傾向があります。

まとめると、頭が非常にいいのでその時の状況を把握して、遊んでもいい時は思いっきり遊ぶ、逆に不穏な空気が漂っている時はおとなしくする、お留守番や始めていく場所はちょっと不安という傾向がある犬種です。

チワワ

チワワは一言でいうと「気性が荒い」。特に初めての人、犬、場所に対して異常なまでの興奮状態になります。怖がりなのか勝ち気なのか分かりませんが、警戒心がとても強く仲良くなる、慣れるまでに時間がかかります。

慣れるまでも時間がかかり、我が家のワンコは違う犬種と同居させた（約2か月ほど）際に、ストレスで「10円禿げ」ができてしまいました。

そしてそれは飼い主でも同様で、ご主人様の機嫌に敏感に反応します。機嫌が悪いのを察知する能力も高く、イライラしている時は絶対に寄ってきません。

以上のような傾向はありますが、その分、飼い主さんへの愛情も強く、大好きな人への愛情は他の犬よりも深いものがあると感じます。

まとめると、シャイで警戒心がとても強く勝気な性格ですが、飼い主への愛情がとても強く一途に想ってくれるという傾向がある犬種といえます。

ダックスフンド

ダックスフンドは一言でいうと「天真爛漫」です。いい意味でとってもおバカなのであまり細かいことは気にしません。そして自分の心に素直。好きなものは好き、嫌いなものは嫌いというのがハッキリしています。

何でもかんでも本能のまま行動するので、ある意味わがままです。あまり言うことを聞きません。でも、甘えてくる時、遊んでいる時も思いっきり本能のまま全身で表現してくれるのでめちゃくちゃ可愛いです。

いろいろ言うことを聞かないので手間がかかるから嫌。
でも手間がかかる分かわいい、そして甘えん坊なことろが本当にかわいいから好き。
この２つに分かれる犬種だと思います。

まとめると、本能の赴くまま行動するということが多いので、手間が結構かかる、でも基本フレンドリーなので他の犬種、初めての人とすぐに仲良くなれます。そして甘えん坊で遊び好きなのでとてもかわいいという特徴がある犬種です。

トイプー　★★★★★

頭がいい犬種なので至って従順です。散歩中などでリードを離してフリーにして散歩しても（真似しないでくださいね）、足元からほぼ離れません（他の犬や人がいても）。

更にちょっと臆病な性格なので本気で怒ると察知して行動を改めます。

トイプードルは本当に従順で飼いやすい犬種です。

チワワ　★★★★★

基本的には飼い主さん大好きなのでいうことを聞きますが、気分屋さんという一面もあるのでトイプーほど従順ではありません。

あと、とても怖がりという一面があるので、飼い主さんがめっちゃ怒ってる、知らない場所、周囲に知らない人がいるなどの環境では、恐怖心が勝ってしまい言うことをきかなくなります。

チワワは従順ではありますが、気分屋さんで周囲の状況に左右されやすいので、ムラがあるという傾向があります。

ダックス　★★★☆☆

本能の赴くまま行動するという癖があるので、従順かどうか、と問われたらあまり従順ではないというのが答えとなります。

とはいえ、ずっと一緒にいると段々と飼い主さんの言っていることが分かってきますので、そうなると以心伝心、ある程度思い通りにコントロールできるようになります。

ダックスは基本、本能の赴くまま行動して従順度に欠けますが、時間の経過と共に段々と改善していくという傾向があります。

トイプー　★★★★☆

怖がるべきはちゃんと怖がるといった感じですね。飼い主さんが落ち着いていれば基本あまり取り乱さないことが多いです。

でも、知らない場所にいくと極端に恐れるという傾向があります。キャンプなどに何度か連れて行きましたが、びくびくしていてあまり落ち着かない印象でした。

チワワ　★★★★★

基本的にめっちゃ緊張しやすくて怖がりですが、攻撃的な一面も併せ持ちますので、ずっとびくびくしているという感じではありません。

ご主人様の危険や自分の身に危険が及んだ時などは果敢に攻撃しようとします。

ダックス　★☆☆☆☆

基本、何に対しても動じません。怒っても「なぜ怒ってるの？」という時が多いです。

あまり怖がることをしない犬種だといえます。

トイプー　★★☆☆☆

遊ぶ時などは大胆に飛んだり跳ねたり走り回ったりしますが、普段は基本臆病なのでおとなしいです。

フレンドリーなので他の犬や人と触れあったりしますが、やりすぎはしません。道路などに飛び出すということもありません。

チワワ　★☆☆☆☆

臆病で緊張しやすいので全く大胆ではありません。

しかし、先ほども書きましたが自分の身やご主人様を守るために戦うという闘争本能をむき出しにすることがあります。

ダックス　★★★★★

大胆です(笑)。他の犬や知らない人でも臆することなく一緒に遊べます。

しかし、車なども怖がらないことが多いので、リールを離すということは絶対にNGです。

トイプー　☆☆☆☆☆

全くおバカではありません。もしかしたらうちの娘よりも頭がいいのでは？と思う時もあります。

一度怒ると、そのことをいつまでも覚えていて、同じようなシチュエーションになると顔色を伺ってきます。

チワワ　★★☆☆☆

おバカだなと思う面はそんなに多くありませんが、理性よりも本能が勝る時が多々あるので、あまり怖がらせる、緊張を強いられるような状況は避けた方がいいかもしれません。

ダックス　★★★★★

ハッキリ言うとおバカです。しつけを行うのに難儀します。言うこともあまり聞きません。

でも、ダックスの場合はそのおバカな感じが可愛いです。周囲を全く気にせず自分のペースで可愛さをぶちまけるという感じでしょうか。

トイプー　★★★★☆

いくら頭がいいといってもちゃんとしつけをしないと覚えません。

最初はそれなりに苦労すると思います。

参考になるサイト→トイプードルのトイレトレーニング

チワワ　★★★★★

3種の中で一番楽にトイレを覚えます。

自分のおしっこやうんちの臭いのついたトイレシートを置く→そこでおしっこやうんちが出来たら褒める、他のところにしたら怒る、これでOKです。

ダックス　★★☆☆☆

3種の中で一番トイレを覚えさせるのに苦労します。

トイプーで紹介したサイトの方法やチワワの欄で紹介した方法を何度も何度も飽きずに繰り返すようにしましょう。怒りすぎると萎縮してしまい余計に覚えなくなるので起りすぎないようにします。

トイプー　★★★★★

本当にお利口さんです。小さい頃にいろいろ教えてあげると何でも覚えます。

その時の状況を自分で判断できるので、悲しんでいる時は慰め、怒っている時はどこかで様子をうかがうという行動をします。

褒めるのと怒るのをバランスよく育てるようにするといいでしょう。

チワワ　★★★★☆

基本的に頭がよく、特に人間の感情を読む力に長けています。なので、叱る時にそれほど大きな声や態度で表現する必要はありません。

叱るよりは褒めるようなしつけをした方がうまくいきます。

ダックス　★☆☆☆☆

頭がいいか悪いかと問われればあまりよくありません。ですが、それが愛くるしさに繋がります。

ダックスの場合はどちらかというと大げさに怒ってあげた方がうまくしつけできます。

トイプー　★★★★☆

運動が大好きです。なので毎日の運動はマスト。しっかり運動させてあげないとストレスを感じます。

歩くだけでもいいですが、ドッグランなどで走り回るとより喜んでくれます。
オス犬は家の中でも、よくぬいぐるみ相手に走り回っています。

チワワ　★★★☆☆

基本運動は大好きですが、ないならないでもいいよ！という感じです。

我が家では毎日欠かさず行っていて、行くと楽しそうにはしゃぎまわっていますが、一方で行かない日が続いてもストレス状態にはなりません。

ダックス　★★★★☆

意外かもしれませんが、トイプー同等くらいに運動が大好きです。散歩に行くよというとめちゃくちゃはしゃぎます。運動量もかなりあります。

とはいえ、前足と後ろ脚の間隔が長く背骨に負担が生じるので、歩きすぎ、走らせすぎ、階段の上り下りは厳禁です。

トイプー　★★★☆☆

特に問題ありません。おとなしく待つことができます。家の中を荒らすということもありません。

しかし、寂しがりやさんなので食事をとらなくなることもあります。ストレスを感じているという面も感じられます。なので、なるべくお留守番は少なくなるようにしましょう。

チワワ　★★★★★

この3種の中では一番お留守番が得意です。特に問題なくおとなしく待つことができます。お腹が空いたらエサもちゃんと食べます。

よく出かける時にモニターで監視しているのですが、ずっとじっとしています。

ダックス　★☆☆☆☆

その子によると思うのですが、ずっと吠えている、家の中をウロウロ動き回っていることが多いです。お留守番が苦手です。

あまりお留守番は向いていないので、なるべく一緒にいてあげるような体制で飼育するようにしましょう。

トイプー　★★★☆☆

基本的に甘えん坊です。オスはさほどではないですが、メスは膝の上によく乗ってきます。寝る時も基本的にオスは自分の場所、メスは飼い主さんと密着という感じです。

このように甘えん坊なので、基本的にお留守番はちょっと苦手です。

チワワ　★★★★☆

メリハリがしっかりしています。飼い主＆チワワ本人がリラックスしている時はめっちゃ甘えてきますが、どちらかが仕事モードなどでリラックスしていない時はあまり甘えてきません。

このツンデレっぷりが可愛さを倍増させます。

ダックス　★★★★★

ダックスの一番の魅力がコレじゃないでしょうか。思いっきり甘えん坊で、飼い主さんにべったりです。

特に夜のお休みタイムでは、飼い主さんの布団に潜り込む、腕に顔を載せてくるなどの甘えが日常茶飯事です。

トイプードル　★★★★☆

体力がある方の犬種なので、基本的に遊ぶのが大好きで時間さえ許せば無限に遊んでます。

ストレスがたまっている時や嬉しい時などは、家の中でも一人で走り回っている時があります。

ボール遊びやフリスビーなども大好きです。

チワワ　★★★☆☆

基本的に遊ぶのは好きですが周囲の状況に大きく左右されます。安心できる場所、安心できる人との遊びは楽しそうにしてますが、そうでない場合は全く楽しそうではありません。

長時間の遊びも苦手です。少し遊べればそれで満足という特徴があります。

ダックス　★★★★★

無類の遊び好きです。一人でも、他のワンちゃんとも、そして人間とも人見知りすることなく遊ぶことができます。

基本的に疲れ知らずでいつまでも遊んでいますが、先ほども申し上げた通り、背骨に負担が掛かるので、あまり長時間遊ばせる際は注意が必要です。

トイプー　★☆☆☆☆

基本あまりしませんが、ある一定の人に対しては変に怖がる、吠えるという傾向があります。この基準は全くわかりませんが、イライラしている人には近寄りません。

それ以外であれば、フレンドリーな方だと思います。

チワワ　★★★★★

人見知りしまくりです。触ろうとすると歯をむいて噛みつこうとするので、公園などで知らない子供が寄ってきた時などはひやひやします。

恐らく私が知っている中で一番人見知りする犬種です。

ダックス　☆☆☆☆☆

全く人見知りしません。チワワと真逆です。初めての人でも全然臆することなく遊びます。噛みつくということはまずありません。

でも、あまり人には興味がないという一面もあるので、初めての人と遊びまくるという感じではありません。

トイプー　★☆☆☆☆

あまりしませんが、かといってすぐに打ち解けて遊びまくるということもありません。節度をもって適度に仲良くするという感じです。

怖がって近づかない、逃げるということはありません。

チワワ　★★★★★

人見知り同様にめちゃくちゃ犬見知りします。他の犬が怖くて逃げるという感じではありませんが、仲良く遊ぶことはあまり積極的にはしません。

とはいえ、ずっと一緒にいると徐々に慣れてくれるので他犬種と一緒に飼うのは大丈夫です。

ダックス　☆☆☆☆☆

全く犬見知りしません。どちらかというと、人よりも犬が好きな犬種です。とにかく臆さずにバンバン遊ぼうアピールをします。

ドッグランなどで他のワンちゃんたちがいると楽しそうに遊びますので、連れて行ってあげるといいでしょう。

トイプー　★★★★★

トイプードルの毛は人間の髪の毛と一緒で生え代わりがなく、段々と伸びていくという性質があります。なので定期的に散髪してあげないといけません。その為に一番お金がかかります。

とはいえ、肥満体にしなければ、基本、丈夫なのであまり病院にはかかりません。なので医療費はあまりかからないといえます。

チワワ　★☆☆☆☆

産まれた時に体が強く、ちゃんとしたエサを与えていれば病気しないのでお金はかかりません。

毛も生え変わるタイプなので散髪は必要ありません。

ダックス　★★★★☆

ダックスちゃんは何度も書いていますが、前足と後ろ足との間隔が長いので「背骨の病気」が出やすいです。なので、病院代が必要になる可能性が高いです。

散髪の必要もないので、その他、洋服やエサ代などのランニングコストは飼い主さん次第です。

トイプー　★★★★★

歯石や尿路結石などの病気はしましたが、基本的に体調を崩すということはありません。体は強いと思います。（もちろん個体によって違いはあると思います）

ストレスに弱いので、できれば常に一緒にいてあげると病気しにくくなると思います。

目の病気やてんかん、関節の脱臼などに注意が必要です。

チワワ　★★★★☆

基本的に健康なのですが、トイプーに比べると病気に対する耐性が少し低いのかなと思います。

特にストレスに過敏に反応するという傾向があるので、なるべくストレスを与えないような環境にしてあげると病気しにくくなります。

気管虚脱といって器官が押しつぶされて呼吸ができにくくなることがあります。歯周病などの炎症があると悪化するので注意するようにしましょう。

ダックス　★★☆☆☆

何度も説明していますが背骨を傷めてしまう可能性が高いです。なので健康度数が低くなります。

その他、目の病気や甲状腺の病気にも注意が必要です。

トイプー　15.2歳

大体14歳くらいから白内障と難聴が顕著になってきます。また、おねしょも多くなります。そして眠っている時間がとても長くなります。

いいエサを与える、ストレスフリー、歯周病などのケアなどをしっかり行うことが犬の寿命を延ばすのに重要となります。

チワワ　13.7歳

12～15歳くらいから白内障や難聴、おねしょが出てきます。寝ている時間が増加しますが、比較的老犬になっても元気なことが多いです。

歯のケアをする、いいエサをあげる、肥満を防ぐ、ストレスフリーなどを行うことで寿命を延ばすことができます。

ダックス　13歳

同じく12～15歳くらいから白内障や難聴、おねしょが出てきます。

ダックスは背骨が弱いので長時間の散歩や階段の上り下り、肥満などに気を付けるようにしましょう。背骨が病むと必然的に運動不足となり寿命に悪影響となります。

トイプー　30～40万円

小さくて特に健康に問題がない個体は高額になります。トイプードルは近年、とても人気が高いので価格も高額になります。

しかし、生後半年くらいになると一気に値が下がって7～10万円になるので、それを狙って購入してもいいかも。

チワワ　30万円前後

昔からずっと人気がある犬種です。小さいので飼いやすい、そして何より可愛いというのが人気の理由です。

こちらも大きくなってしまったら価格が安くなりますが、あまり売れ残っている個体を目にしません。

ダックス　28万円前後

こちらも人気が高い犬種となります。ダックスの場合は毛の色や柄によって大きく価格が異なるという傾向があります。めずらしい毛色のものはびっくりするほどの価格になります。

同じく、大きくなると価格が安くなり5～8万円程度で販売されているケースがあります。