危険すぎる…アマゾンで中国製の水槽ヒーターを買って大失敗した話
Amazonの商品の中で最近特に思うのが「中国企業のオリジナル製品が増えた」ということ。
少し前までは中国企業は先進国の企業の下請けという感じだったのですが、今はその技術やノウハウを吸収し、アリババやAmazonなどに出品するという流れができています。
で、実際にその技術は間違いないのか?というと、何とも微妙な感じが否めません。とにかく安くて素晴らしい!という品物(私は水槽のコケ掃除とクリスマスのイルミネーションは中国製です。普通に素晴らしいです)もありますが、何だこりゃ…というような粗悪品もあります。
そしてこの間、思いっきり粗悪品をつかまされてしまいました…。避けていたつもりだったのですが、安さに負けて購入してしまい痛い目にあいました。その経験談をご紹介していこうと思います。
今回の記事で分かること
- アクアリウムにおけるヒーターの重要性
- ヒーターの異常を見極める方法
- Amazonの中国企業の製品の危うさについて知ることができる
- おかしな中国企業の製品をつかまされた時の対処法を知ることができる
- 日本における中国の中小企業の役割
危険すぎる…アマゾンで中国製の水槽ヒーターを買って大失敗した話
ちょうど去年の今頃、子供たちのクリスマスプレゼントを妻に買わされてヒーヒー言っていた時、水槽のヒーターの調子が怪しくなってきました。
ジェックスのサーモスタットと160Wヒーターをセットのやつを使っていたのですが、すでに10年くらい使っていたために、何かが消耗して水温が設定水温に達しないという日が続いていました。
「とうとうダメか…」と、うなだれながら同じジェックスのヒーターを買おうと思ったものの、金欠だった私はあろうことか怪しい安価なヒーターに手を出してしまいました。
その時購入したヒーターはもう今は販売されていませんが、↓これに近かったと思います。
早速届いた商品を開封すると怪しい中国文字の説明書にまず不安を覚えました。中国語をむりやり日本語に変換したような感じで、全く意味が分からない説明書。
「これはヤバそうだ…」と思った私の勘は当たりました。そのヒーターには水温が表示されるようになっており、水槽に入れるとすぐに(5分くらい)で設定温度に上がりました(水温が25℃くらいだったのがすぐに29℃になった)。
おっ!このヒーター意外にやる奴かも。と思ったのも束の間、ヒーターの反対側の面に設置されている水温計に目をやると26℃。はぁ~と思い再びヒーターの水温に目をやると30℃になってます。
なぜ4℃も誤差があるの?
めちゃめちゃ不安に思い色々考えてみると、何となく温度感知器の位置に問題があるのでは?という結論に。
要するに、今のヒーターはヒーター(熱くなる部分)と水温感知器がセットになっており、水温感知器が感知した水温が設定水温に達することでヒーターが止まるという仕組みで水温が制御されています。
で、熱せられた暖かい空気や水は上方に移動します(体積では温かい水は冷たい水より軽くなるので上に対流するようになる)。ということは、水温感知器は必ずヒーターの下部に設置されていなければなりません。なぜなら、上部にあるとヒーターで熱せられた水が感知器に即反応してしまい、水槽全体の水温が上がる前にヒーターがストップしてしまうからです。
下図参照↓↓
このように、ヒーターで温められた水は上昇という性質をもつので、水温感知器周辺の水温が上昇してしまい、結果、水槽全体の水温が上がる前にヒーターがストップしてしまう
うぅぅ…。これでは使えない。なので横に設置しようと思ったのですが、このヒーター、長さが30㎝もあるので水草やら岩やらが設置してある我が水槽には設置できない、というか悪目立ちしてしまい絶対にNG。
と、ここで使用をやめました。恐らく縦に設置して使い続けていたら、ディスカスが低水温によって病気になってしまう可能性があります。なのですぐに使用をやめて近所のホーマックに車を走らせて新しいヒーターを購入しました。
で、結局その中国企業製のヒーターをどうしたのか?
一度使ってしまったので絶対に返品できない…。くそAmazon、、そして中国企業め…とめっちゃ購入したことを後悔しました。
しかし「ここはあきらめたらダメだ。Amazonに返品できないか交渉してみよう」と思い、ダメ元でAmazonに連絡したところ、なんと返品がOKとのこと。素晴らしい!
以前、こちらの都合で時計が気に入らなかった時に返品できた時も感動しましたが、使用した品物でも返品できるなんてなんて素晴らしいんだ!と再び感動。
早速返品して無事に返金してもらいました。もちろん不良品扱いだったので送料も無料でした。
結果「めでたしめでたし」だが、本当にそれでいいのか?
購入したものが不良品で返品できたからそれでいい。というのはあまりにも短絡的です。もし、不良に気が付かずにいたらディスカスを落としてしまっていた可能性もあります。
また、別の故障だったら火事になる(断線など)可能性だってあります。
まさかそこまで考える必要ある?と思う人もいるかもですが、水槽のヒーターで水温を感知する場所を間違えるってあまりにもダメダメすぎませんか?もはや電化製品作っちゃダメなレベルですよね。そんな企業の商品が普通に流通していることに恐怖を感じます。
Amazonもその辺については慎重になっており、今回のような苦情があった時は出品停止にするなどの措置を取っているようですが、しばらくするとまた同じ商品が商品名を変えて出てくる…といういたちごっこ状態になっているようです。
なので自己防衛が大事になりますね。命に関わるような製品はなるべく怪しい企業からは購入しないことが大事になりそうです。
結論、ヒーターや外部ろ過装置は信頼のあるメーカーのものを買おう
先ほども申し上げましたが、故障や不良品で困るものは歴史がある安全なメーカーのものを購入するようにしよう、というのを守るようにしましょう。
特にアクアリウム関連は生体の命がかかっていますので、そこは妥協することなく安心安全の大手メーカーを選ぶようにします。
今回私が失敗したヒーターはもちろん、外部ろ過フィルター(ろ過フィルター全て)や酸素を供給するポンプは少なくとも信頼のおけるメーカーのものをチョイスした方がいいと思います。
特に生体の命に関わらないLEDライトや苔取りの道具などは安価な中国企業の製品でもいいのかなと思います。
偽レビューに気を付けろ
気を付けたいのが偽レビューです。皆さんご存じだと思いますが、中国企業は偽レビューを仕込んでます。なので、知らない人は「あっこれ安いしレビューもいいし買っちゃおう」とコロッと騙されてしまいます。
厄介なのは中国企業の製品は「素晴らしくコスパがいい」商品も多数あること。これがカモフラとなり、全ての商品に対して「ソコソコいんじゃね?」という錯覚を生じさせます。
中国企業製品は総じてパクリ商品なので、品質が低く脆弱性があります。またアフターケアも行っていない場合が多いです。なので、それを分かっている上で購入するという場合を除き、購入しない方が間違いないといえます。
日本における中国の中小企業の役割
それでは中国の町工場が作った商品は日本においてどのような役割を果たすのでしょうか。
「悪い影響しかない」といいたくなりますが、いい影響も少なからずあります。
✅中国企業が作った製品のいい影響
- 市場の活性及び競争力向上に繋がる
- 同分野商品の価格が安くなる
- 日本企業の技術向上につながる
- とにかく安いものが欲しいという人に役立つ(長持ちはしなくてもいい)
- 安いので入門編として使える
- 安いので思いっきり使える
- パクリ商品からたまに発展した素晴らしい商品が生まれる
- 日本企業製品の素晴らしさを改めて確認できる
- 選択肢が増える
✅逆によくない影響
- デフレが進行する
- 価格が異常に安いので日本企業にとって悪影響となる
- 粗悪な商品によって事故が起こる可能性が高くなる
- すぐに故障するなど消費者の不利益が増える
- 中国への印象が更に悪くなる
- Amazonでの買い物が嫌になる(中国企業製の商品を省くという手間がかかる)
- Amazonへの信用が低下する
- レビューが信用できなくなる
- 日本企業が生産した商品が売れなくなる
- 薄利によって日本企業が弱体化する恐れがある
このようにいろいろな役割がありますが、トランプ前大統領のように強引に自由経済を捻じ曲げるということはできないので、我々消費者がどの商品を選択するか、という知恵を付けていかなければならない時代になったということだと思います。
もちろん、企業には責任というものがありますので、粗悪品を出品した企業は取り締まり、更に再度出品させないというような仕組みを作ることをAmazonはしなければなりません。
現段階では、それが十分に行われているとはいえません。
Amazonで商品を探す際に中国企業の製品を排除する方法
Amazonにて商品を探している時に、中国の企業から出品されている商品を省きたい!と思った時ありませんか?私はよくあります。そんな時に捗るのが「&emi=AN1VRQENFRJN5」をURLの末尾に追加して検索するという方法です。
例えばヘッドフォンを探しているとします。Amazonの検索窓にヘッドフォンと入れて検索します。その後、ヘッドフォンにページに移行しますよね。その移行後にURLの末尾に「&emi=AN1VRQENFRJN5」を(かっこは取ってくださいね)張り付けてエンターキーを押します。すると、日本国内倉庫発送の商品だけが表示されるようになります。
中国企業が取り扱っている商品は日本国内倉庫が発送ではないので、全て省かれ、国内に倉庫がある企業の商品だけが表示されるようになります。ハッキリ言ってこれはめちゃくちゃ便利です。ぜひメモってご活用くださいませ。
以上、中国企業製の粗悪なヒーターを購入してしまったという話となりました。結果、時間を奪われただけで特に害はなかったのですが、一歩間違えたら生体を落とす可能性もあったため、しっかり対策した方がいい事案だと思います。
ヒーターだけではなく、粗悪な中国製製品は他にもたくさんあります。ついこの間もあまり使わないから安いのでいいやと、レビューがよかったのでハロゲンヒータを購入したのですが、全く暖かくならない、びっくりするくらい貧弱な製品をつかまされて落ち込みました。こちらは何となく返品する気にならなかったので、たまに使ってますが、本当に使うたびに落ち込みます。
私のように落ち込む人を作らないため、ぜひ自分で商品を選ぶ目を養ってくださいませ。自分の身は自分で守るしかありません。
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