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これは盲点だった…。我が家のメダカが産卵してくれなかった原因とは

これは盲点だった…。我が家のメダカが産卵してくれなかった原因とは

4~5年前から突如始まったメダカブーム。どうせ一時的でしょ?と思っていたのですが、今なお続いていて、更にその熱はヒートアップしているようにも感じられます。

そのメダカブームの火付け役となったのが「その種類の多さ」です。多種多様なメダカたちが出回り、中には何万円もするものも…。

このレアなメダカたちを飼育し、自分で繁殖することによって増やすことができるというのもブームの理由となっているようです。

やっぱり自分で簡単に増やせるのは魅力ですよね。そしてその生まれた稚魚たちを欲しい人にあげて喜ばれる、又は販売して利を得ることも喜びに拍車をかけます。

しかし!なぜか卵を産んでくれない!と悩まされている方も多いようです。

今回は一般的に言われている繁殖方法に加え、一般的にあまり知られていない盲点となっている問題点についてもご紹介して行こうと思います。

今回の記事でわかること

  • メダカの繁殖方法をしることができる
  • メダカが卵を産んでくれない原因がわかる
  • メダカの稚魚がなぜかえらないのかを知ることができる
  • メダカ繁殖の盲点がわかる
  • メダカを増やしまくることができるようになる

メダカの繁殖に必要なもの

メダカの繁殖に必要なもの細かな条件
水温25℃前後
明るい光1日13時間くらいの明るい光
エサ栄養価の高いエサ
きれいな水ろ過や水量によるが、ろ過+週1~2回の水替えが基本
酸素グリーンウォーターorエアレーション
産卵場所浮草or人工産卵場所
オスとメスを入れるオスのみ、メスのみでは繁殖しません

※卵は下に沈んでいることもあるので低床も観察するようにしましょう。

人工産卵場所はこちらがおすすめ↓

更に

  • 産卵水槽(メダカを飼育している水槽)
  • 孵化水槽(卵を孵化させる水槽)(小さいものでOK)
  • 稚魚用のエサ(ゾウリムシがベスト)

なども必要になりますので事前に用意しておきましょう。ゾウリムシはネットで販売されています↓

ゾウリムシをそのまま与えてもいいですが、できれば自分で増殖させるとコスパがいいです。500mlのペットボトルに少しのゾウリムシと水を入れ、そこにエサとなるビール酵母を1粒入れて4~5日放置します。


すると爆発的に増えてくれるので、それを繰り返して毎日エサをあげましょう。ゾウリムシは15℃~30℃の室温で、ペットボトル上部に5㎝くらいの空気だまりを作り、たまにシェイクしてあげましょう(酸素を補給)。そして、ふたを完全に締めずに空気の通りを確保してあげるのがポイントです。直射日光も避けましょう。

これだけ意識するだけなので「メダカの繁殖はめっちゃ簡単!」と思っている方が多いかと思いますが、実は全く繁殖しない時がありますので注意が必要です。

以下、メダカを繁殖させることができない…という方が陥っている「盲点」について順にご紹介します。

盲点① エサをお腹パンパンになるまであげてる?

メダカは水温が上がる春先から夏までが産卵時期です。この時期だけはお腹いっぱい腹パンパンに食べさせてあげてください。

妊娠してお腹が大きくなっているのか、それとも食べ過ぎでお腹が膨れているのか分からないくらいに食べさせてください。

なぜかというと、妊娠出産にはものすごい体力が必要になるから。

そのためにはしっかり食べないといけません。なので、もしたっぷりと卵を産んでほしいなら栄養価の高いエサをお腹いっぱいに食べさせてあげる必要があります。

✅産卵時期はエサをたっぷり上げないと卵を産まない

  • エサが不足していると卵を産みません
  • お腹いっぱいになるまでエサをあげましょう
  • エサは産卵用があるのでそれをあげましょう
  • エサをあげすぎると水が汚れるので水替えは頻繁に行うようにしましょう

↓エサはこちらがおすすめです

盲点② 水温差に気を使ってる?

意外な盲点なのが温度差。熱帯魚などは水温にうるさいことで有名ですが、それはメダカも一緒です。

それでもメダカは水温差に強いので、徐々に水温が変わっていくのは割と大丈夫ですが、急激な変化は不調を招くので産卵しなくなってしまいます。

急激な気温変化は「室内で飼育」している場合に起きやすいです。なぜかというと「暖房や冷房」を使う機会が多いから。

冷房などを使い室温を20℃くらいに落とした後に、出かけるので冷房を切り、その後は一気に35℃にまで温度が上がる、春先の寒い時は日中は暖房をかけて暖かくするものの、夜は切るので一けた台にまで水温が落ちてしまう、といったことを繰り返していると、メダカが体調を崩してしまい卵を産まなくなってしまいます。

なので、なるべく気温差を外気温と同じく10℃前後以内にするように心がけましょう。

✅水温の変化をなるべく少なくする

  • 冷暖房を付けている時と切っている時との気温差を少なくする
  • 気温差がありすぎると(15℃以上)になるとメダカが体調を崩す
  • メダカは体調を崩すと卵を産まない
  • 春先はヒーター、真夏はクーラーを使い気温差を少なくしよう
  • 春~夏は外で飼育して採卵する方がいいかも

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盲点③ うるさすぎる環境じゃないか

魚は刺激にとても敏感な生き物です。なので、人がたくさんいる場所や、たくさんの人が行き交う場所、騒音が騒がしい場所などは不向きです。

特に4面全部がガラス面になっている水槽での飼育はあまりいい場所とはいえません。

桶などの上からしか見えない環境と、上と四面から見える水槽とではめだかのストレスが違います。

ストレスが多い=体調悪化→卵を産みにくいとなるので、産卵してくれない…ということに繋がります。

水槽でも普段は誰もいない、夜だけ家族がいるという環境であれば許容範囲内ですが、四六時中常に誰かが行き交い静寂の時がないという場合には、四方を見えないように塞ぐなどの手立てが必要かもしれません。

✅メダカへのストレスを減らす

  • メダカは騒音、人が行き交うなどのストレスが苦手
  • 四面がガラスとなっている水槽で飼育する場合には、なるべくストレスを減らしてあげる工夫が必要
  • なるべく静かな場所に、桶などの周囲が見えなくなっているような構造での飼育がベスト

盲点④ 強い光を当ててる?

水草を育成させるためのめちゃくちゃ強いLEDライトを当てる必要性はありませんが、それなりのLEDライトを当ててあげないと、メダカの体内時計がうまく時を刻むことや、光による刺激によって活発に動くということができなくなるで調子を崩す原因になります。

なので、専門のライトを付けずに薄暗い室内にずっと置いておくということは避けるようにしましょう。

もし、水槽用のライトがない、そして室内の電気も誰もいないので点けないというのであれば、窓際やベランダ、屋外に水槽を置くようにして、光を取り込むようにしましょう。

✅メダカの体調維持には強い光が必要

  • メダカには体内時計があり、光を浴びることによって調整している
  • 光がないと体内時計が狂って体調を崩す
  • LEDライトは1日12時間くらい当てよう
  • ライトがない場合には窓際や屋外に置いて自然の光を取り入れよう

↓このLEDライト、コスパ最高です

盲点⑤ 親魚に食べられてない?

オスがメスを追い回したり、オストメスが寄り添って泳いでいたりと、繁殖行動は出ているにもかかわらず、なぜかいくら探しても卵がない…という場合に考えられるのが「親魚が卵を全部食べちゃってる」というもの。

メダカは午前中(厳密には夜明け直後)に卵を産み終えることが多いです。そして、その産んだ卵はすぐに親メダカたちが食べてしまいます。

なので、なるべく午前10時頃に産卵されているであろう、水草や産卵床などを調べて卵があれば引き上げるようにしましょう。

仕事が終わった後の夜になってから調べている、という場合には、すでに卵が食べられてしまっている可能性があります。

また、卵が食べられるのを防ぐには「エサを多めにあげる」というテクニックも必要になります。当然、お腹いっぱいに食べさせてあげることで、卵を食べるということが少なくなります。

✅成魚に卵を食べられないようにする

  • メダカの成魚は卵を食べるという習性がある
  • メダカは卵を午前中(夜明けすぎ)に産むのでなるべく午前中に産卵床を取り上げて他の容器に移す
  • 卵を食べさせないようにするには、エサをしっかりあげることも大事なテクニック

せっかく卵がついていたのに孵化しない…という場合の対処法

卵を確認して取り出し、孵化するのを待っているのにいつまでたっても稚魚が生まれない…。という時の原因と対処法をご紹介します

①水温は大丈夫?

卵と稚魚は水温にとても敏感です。成魚の方はちゃんと水温管理をしているのに、卵や稚魚の方は常温のままだと、水温差によって孵化しない、孵化しても稚魚が生きられないという状況になります。

成魚がいる水槽よりも1~2℃高いのが理想です。低くなればなるほど孵化までの時間が長くなり、それによってカビなどに犯される可能性が高くなるので孵化率が低くなってしまいます。

春夏に孵化させる場合にはそれ細神経質になる必要はありませんが、秋~冬や春先でも寒い時に卵を産ませて孵化させる場合には、水温が低くなりすぎないようにヒーターなどで管理した方がいいでしょう。

✅水温差に注意しよう

  • 卵は水温25℃で10日、20℃で12.5日で孵化します
  • 成魚のいる水槽と卵を孵化させる水槽の水温は合わせるようにしよう
  • 水温差がありすぎると卵も稚魚もうまく育ってくれません

②稚魚のエサをちゃんとあげてる?

せっかく稚魚が孵化しても、エサをあげないと死んでしまいます。

よく成魚用のエサをあげている方がいらっしゃいますが、孵化したての稚魚が成魚用のエサを食べることはできません。

なので、当然稚魚は成長することなくそのまま死んでしまいます。「あれっ?生まれたはずなのにいなくなってる…」という場合のほとんどはエサが食べられなくて餓死しています。

エサは孵化後、3日目からでないと食べません。

エサは針子用のこちら↓がおすすめです。

冒頭にも申し上げましたが、生きたゾウリムシもおすすめです。ゾウリムシはネットで販売されています。

✅ゾウリムシは自宅で培養することができます

  1. 少量のゾウリムシを500mlのペットボトルに入れます
  2. ペットボトルの7割くらいまでカルキ抜きした常温の水を入れます
  3. そこにバクテリアのエサとなるものを入れます(米のとぎ汁、煎茶、イースト菌、ワカモト、ビール酵母など)
  4. 入れる量は軽く水が濁る程度(少量でいいです)
  5. ペットボトルにふたはしません
  6. 暗い場所に保管します
  7. 1週間くらいで増えています
  8. 更に増やしたい場合は小分けして同じことを繰り返します
  9. ゾウリムシは孵化した稚魚(針子)及び成魚、ミジンコなどのエサになります

※エサを安く済ませたいという場合は、成魚のエサをすりこぎですり潰して与えてもOKです。

③太陽光で殺菌してる?

卵には無精卵(色が白い)が混ざっていて、無精卵にはカビが生えやすいという特徴があります。

そのカビが有精卵の方にも広がってしまうと、有精卵が腐ってしまい、結果、孵化しないでそのまま死んでしまうことに…。

✅これを防ぐには

  • 卵を入れる容器を事前に塩素が入っている水道水やメチレンブルー、塩などで殺菌しておく
  • 白く濁っている無精卵を取り除く
  • 太陽光を適度に当てて紫外線による殺菌をする(高温になりすぎると逆に熱で死滅してしまうので注意)
  • 孵った針子にエサをあげすぎない(余ったエサが卵に付着して腐らせる原因になります)

こちらのブログ(←クリックするとジャンプします)に屋外で孵化させた方が成績がいいという旨の記載がなされています。

④カルキ抜きしてる?

基本中の基本ですが、カルキ抜きしていない水道水を針子、稚魚の飼育水に使うと死滅させてしまう原因になります。

先ほど、卵に付着して卵を腐らせるカビを退治するために塩素を含んだ水道水を用いると説明しましたが、孵化した後は塩素は害になりますので、カルキ抜きした水で育てるようにしましょう。

孵化したメダカは10~30Ⅼくらいの小さな容器で飼育した方がいいです。理由は動き回ることなくエサを食べることができるから。生まれたての稚魚は動き回ってエサを食べることができないので、稚魚の周りにエサをまいて食べてもらえるような狭い空間で飼育するようにしましょう。

水替えはお玉などで少しずつ行うようにしましょう。一度に大量に変えてしまうと、水質が変化して体調を崩したり、水を抜く際に稚魚を吸い込んでしまうなどのリスクがありますので注意するようにしましょう。

✅稚魚に適した水は?

  • 水温が低くなり過ぎないように注意しましょう(夜間下がりすぎてしまう場合はヒーターを使用)
  • 水はカルキ抜きした塩素が入っていない水を使いましょう
  • 沈殿したエサは水を汚す原因になるのでお玉などで適当に取りましょう
  • 水替えは足水程度でいいですが、汚れが気になる場合は3日に1回、底にたまった汚泥をお玉で4~5杯すくい出し、足らない分を足す感じでOK
  • 油膜はガーゼなどを浮かべる→そっと取り上げることで取り去ることができます
  • 稚魚を成魚のいる水槽に戻す時は体長1.5㎝を基準にすること

※針子・稚魚水槽の水替えは、水質が変化してしまうため1度のたくさんの量を行ってはいけません。必ず1/5以下の量とし、水温を合わせてから入れるようにしましょう(もちろんカルキ抜きも)。

以上をきちんと意識すればOK!

恐らくですが、以上を全て行うことによって孵化してある程度まで大きく育てることができます。

孵化して2~3週間はエアレーションなしで小さな虫かごで育てる感じでいいですが、それ以降はそれなりの大きさ(30Ⅼ~60Ⅼ)くらいの水槽や飼育鉢などで飼育した方がいいです。

理由は水質が安定するから。今度はしっかりエアレーションをして酸素を入れてあげるようにしましょう。

先ほども申し上げましたが、成魚のいる水槽に入れてあげるには体調1.5㎝くらいになってからにしましょう。

ちょっと面倒ですが、水槽は3つ用意するといい

✅メダカ繁殖用の水槽は3つ用意するとベスト

  1. 一つ目は成魚用のメイン水槽
  2. 2つ目は卵を入れて、孵化2週間程度育てる小さな水槽(虫かごや洗面器程度で十分)
  3. 3つ目は孵化後2週間~体長1.5㎝になるまで育てる水槽。大きくなったら成魚用の水槽に入れる

気になるのは水替えとエアレーションだと思います。先ほども申し上げましたが、2番目の孵化水槽に関してはあまり必要ないと思いますが、気になる場合は水草を(アナカリス)などを少し入れてもいいかもしれません(水草は二酸化炭素を吸収して酸素を発生させます)。

1番、3番目の水槽にはしっかりエアレーションしましょう。しかし、グリーンウォーターや水草水槽などで藻又は水草が酸素を発生させている場合には必要ないでしょう。

メダカの産卵時期は今から

 メダカは外で育てている場合、水温18℃以上、日照時間が12~13時間以上の環境下で産卵を行います。

この条件に合うのは4月~10月。オスがメスを追いかけまわしたり、2匹が寄り添って泳いでいたりしていたら繁殖行動をしているサイン。

メダカは午前中に産卵を行うので、毎日10時頃にチェックしてみるようにしましょう。

室内でヒーターを使って飼育している場合には、水温を変化させてあげることで産卵します。

例えば15℃に設定している場合、温度を20℃くらいにあげてあげると冬でも産卵します。外気温が上がり、水温が20℃以上に上がった時も同じです。その時、上に書いた注意点をしっかり確認しながら産卵を促してあげるようにします。

我が家では

  • 水槽を店に設置ているので人の出入りが多いこと
  • 繁殖期になってもエサを多めにあげていなかったこと

これらによって全く卵を産んでくれませんでした。しかし、昨年の春に改善したところ、見事、たくさんの稚魚が生まれてくれました。

子供たちと一緒に喜んだのを昨日のことのように思い出します。

コツをつかんだので今年もたくさん繁殖させようと思っています。

今回の記事は以上になります。お互いにメダカライフを楽しみましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

当ブログでは他にもいろいろな記事がございますので、どうぞゆっくりしていってくださいませ。

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