何をしていますか?温暖化対策・環境問題で私がやっていること
夏の気温上昇や海洋汚染、マイクロプラスティック問題、ゴミ問題など様々な問題が約10年ほど前から騒がれ始めました。
それにより、温暖化や環境汚染などが全世界で注目されるようになってきています。
cop21や国連サミットでパリ協定やSDGsなどの約束事も決められ、少しずつですが世界にて対策に向けた歩みが始まっています。
今現在は国が取り決めを行い対策を主導している感じですが、スウェーデンのClimeworksという企業が二酸化炭素を回収して地中に閉じ込める装置を開発するなど、民間企業も徐々に対策市場に乗り出しているという現状もあるようです。
そんな中、個人では何をすればいいか分からない…という方がほとんどなのではないでしょうか。日本における二酸化炭素排出量に対しての家庭が占める割合は5%程度しかないですが、それでも個人の取り組みによってエネルギー需要(エネルギー変換の二酸化炭素排出量は全体の43%を占める)を変化させることもできるので、温暖化削減に寄与する部分は大きいと思います。
今回は私個人が行っている温暖化対策・環境汚染対策として行っていることについてご紹介していきたいと思います。
このブログでわかること
- 世界の温暖化や環境汚染の割合について知ることができる
- 現在、世界で行われている対策について知ることができる
- 個人で行うことができる対策について知ることができる
- 個人が行う対策によって得られる効果とは
- 私が想像する地球の未来
現在、世界の温暖化はどのくらい進んでしまっているのか?
1880年~2012年、この32年間で世界の平均気温は0.85℃上昇しています。
これに対して日本の平均気温は、100年あたり約1.14℃の割合で上昇しており、世界の平均気温に比べ高い上昇率となっています。
世界の平均気温は1970年以降、過去2000年間で経験したことのない速度で上昇しています。
1400年代以降~1800年代末までの約500年間では、北半球で は現在よりも0.5~1.0℃程度気温が低い時代が続いており、気温の上昇もありませんでした。しかし、産業革命(1760年~1840年)の末期である1830年くらいから気温が上がり始め、1970年から急速に上げ幅を拡大して現在に至っています。
このように産業革命以降に世界の気温が急上昇していることから、人間の活動によって温暖化がもたらされていることは明らかと断言できます。
地球温暖化はなぜ引き起こされるの?
産業などによって二酸化炭素などの温暖化ガスが排出されると、その温暖化ガスが大気中に多く混ざるようになります。大気中に混ざった温暖化ガスは地球から熱が宇宙に逃げるのを抑制するという働きがあります。
現在、世界の平均気温は14℃ほどになっていますが、温暖化ガスが存在しなければ「-19℃」にまで下がってしまうといわれています。
産業の発展や生活の質が向上したことによって、温暖化ガスが急速に増えていることが要因となり、現在、急激に世界の気温が上がっています。
今後はもっと温暖化のスピードが速くなるという予想が
そして今後は温暖化のスピードが益々速くなるという予想がなされています。
IPCC第5次評価報告書によると、現在から過去35年間に比べて、これから先、有効な温暖化対策をとらなかった場合、2081年~2100年の世界の平均気温は、2.6~4.8℃も上昇するという予想がなされています。
2012年までの32年間で0.85℃上昇という上昇幅だったものが、これから先60~80年後には3.7℃も上昇する(3.7℃は上昇幅の平均値です)という驚異的な数字となっています。
同じく32年間で計算すると約1.7℃の上昇ということになるので、2倍のスピードで温暖化が進むということになります。
✅温暖化が進むことで危惧されていること
- 暑熱による死亡率の上昇→健康への懸念、夏場の医療ひっ迫
- 熱中症患者の増加→健康への懸念、夏場の医療ひっ迫
- 豪雨の頻発→生命への危険、住居やインフラへの不安
- 台風が巨大化することによる悪影響→生命への危険、住居やインフラへの不安
- 水不足→生活コスト増
- 農業への悪影響→食糧難
- 漁業への悪影響→食糧難
- 酪農への悪影響→食糧難
- 自然生態系への悪影響→希少生物の消滅、野生動物と人間との接触が増える→遭遇事故、感染症への懸念
- 山火事発生頻度の増加→温暖化の促進、自然生物への悪影響、生命への危険
- 氷解→海水面上昇、住居やインフラへの不安
- 南国の生物が増える→感染症増
次に、環境問題はどうなっているのか?
「環境問題=温暖化」という考え方が主流となっていますが、ここではゴミ問題や海洋汚染問題、森林破壊を環境問題と呼びます。予めご了承くださいませ。
ゴミ問題の現状
2018年度のゴミ総排出量は年間4,272トンと発表されています。この数字に産業廃棄物が上乗せされるので、実際の量はもっと多い状況となっています。
このゴミの中からリサイクルされるものを取り除き、燃やせるものを燃やした後に純粋にゴミとなるものを埋め立てているというのが日本の現状です。試算によると、現在のペースで埋め立てていると、20年後(2041年)には捨て場がなくなるということが分かっています。
✅ゴミ問題で問題視されていること
- 食品ロスは年間約612トン(日本国民一人あたりお茶碗1杯分を毎日廃棄していること)
- ゴミを埋め立てる場所に限りがあるにも関わらず、解決法が見えないこと
- ゴミを焼却する時にCO2を発生させてしまうので温暖化を促進させてしまうこと
- ゴミは燃やすことで量は減りますが、それでは、根本的な解決にはならないこと
- 開発途上国では、管理がずさんなためにゴミが大量に捨てられているところが多い(環境汚染の原因に)
海洋汚染の現状
海洋汚染には「海洋ゴミによる汚染」と「不法投棄や排水による汚染」の2種類があります。
✅海洋ゴミとは
- ペットボトル
- 食品容器などのプラスチック
- ビニール袋
- 木材
- 空き缶
- ガラス、陶器
- 漁業で使われているもの(網や浮き、ロープなど)
- その他(発泡スチロール、バッグ、靴、衣類、紙、工業ゴミ)
これら海洋ゴミが年々増え続けています。海洋ゴミで一番多いとされているのはプラスチックごみです。このまま増え続けると、2050年には海洋生物の数を超えるといわれいます。
プラスチックごみは劣化によって細かく砕けてマイクロプラスチックとなり、海洋生物がそれを食べ、その海洋生物を食べた人間に蓄積するということが明らかとなっています。
また、大きなままのビニール袋などを食べてしまい、ウミガメやイルカなどが死亡することもあります。
✅不法投棄や排水による汚染とは
- ゴミを海に不法に捨てる
- 船舶の事故による油の流出
- 生活排水
- 工業排水
企業などがゴミを海洋に不法投棄しているというケースがあります。また大型クルーズ船などでは汚水やゴミを海に垂れ流しているというケースもあるようです。
更によくニュースになる船舶事故による油の流出。海上保安庁がまとめたデータでは、2016年の海洋汚染発生件数が437件にのぼることが分かっています。油が生物に付着すると呼吸や卵の孵化などを阻害することから、生態系への悪影響が甚大になるとされています。
最後は生活排水と工業排水。これは赤潮被害が有名です。海中が栄養過多となることによってプランクトンが大量発生し、それによって酸素が不足して魚介類が死滅してしまいます。
水質汚濁防止法などの各種規制によって産業排水が原因の汚染は減少しましたが、生活排水による汚染は一向に減少しておらず、その規制が求められています。
森林破壊の現状
今、世界では急速に緑が失われています。2016年に公表された国連食糧農業機関(FAO)によると、1990年には41.28億haあった世界の森林面積は、2015年には39.99億haに減少しているということが分かっています。
つまり、25年間で1.29億ヘクタール減少しているということになります。このペースで減り続けると、800年後には森林がゼロになってしまうという計算になります。
✅森林が減少している原因
- アフリカなどでは食料を得るため(農地)に伐採されている
- 東南アジアでは木材を燃料とするために伐採されている
- インドネシアではパーム油を取るために伐採されている
- オーストラリアやアメリカでは森林火災が原因で森林が減少している
- ブラジルでは森林火災、開発による伐採によって森林が減少
- 中国では過伐採、過放牧、過剰耕作によって森林が減少して砂漠化している
- アマゾンでは森林をサトウキビ農園や牧場へ転換する土地利用の転換が増加
これら原因によって森林が減少しています。森林が減少してしまうと、そこに生息している生物が行き場を失うことや、生態系が崩れてしまうことにより、人間の生活も脅かされることになることなどの問題が指摘されています。
また、崖崩れなどの災害が多くなること、森林はCO2を吸収してくれるので温暖化が進んでしまうことなどの悪影響もあります。
温暖化や環境問題の問題点まとめ
- 温暖化によって、1970年以降、過去2000年間で経験したことがないほど、急速なスピードで世界の気温が上昇している
- 産業革命(18世紀半ばから19世紀にかけて起こった一連の産業の変革)以後に気温が上がったことから、人類の活動によって温暖化がもたらされているのは明らか
- ゴミが多くなり、焼却→埋め立てをする場所がなくなりつつある。20年後(2041年)には埋め立てする場所がなくなるといわれている
- ゴミを焼却する際のCO2排出が温暖化を促進させることも問題
- 途上国ではゴミの収集がうまくいこなわれていないのでプラスチックごみが飛散して海を汚すという問題が深刻
- 海を汚す海洋ゴミが年々増加し、海洋生物の脅威となっている。また、粉砕されたマイクロプラスチックが人間にも取り込まれている
- 世界的に生活排水が海に垂れ流されており、それによる沿岸の水質汚染が問題になっている
- 森林破壊が年々深刻になっており、生態系の乱れや温暖化促進などの悪影響が懸念されている
世界からも問題を改善するためにいろいろな取り組みや取り決めが発表されている
温暖化や環境問題というと、世界全体や国の問題という側面が強いので、個人ではなく世界でどうにかするものと思っている人が多いと思います。
事実、いろいろな取り組みが世界から発信されています。
気候変動枠組条約(UNFCCC):1992年6月3日から14日にリオデジャネイロで開催された国連環境開発会議(地球サミット)で採択された条約
気候変動がもたらす悪影響を防止するための国際的な枠組みを定めた最初の国際条約です。150カ国以上が署名、1994年3月に発効した。日本は1993年に批准しています。
この条約は地球温暖化防止についての枠組を規定したものであり、具体的な目標や規定などは設けられていません。具体的な目標や規定は締約国会議(COP:Conference of the Parties)に委ねられています。
京都議定書:1997年に温暖化に対する国際的な取り組みのための国際条約
世界各国の政府代表者が日本の京都に集まり、第3回目となる、国連気候変動枠組み条約の締約国会議(COP3:Conference of Parties)を開催。
先進国全体で、先進国の温室効果ガスの排出量を1990年比で5%減少させることを目標として掲げました。
1995年にベルリンで開催されたCOP1、1996年にジュネーブで開催されたCOP2において気候変動についての議論が煮詰められ、3回目の京都にて具体的な目標が設定されました。
二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素(亜酸化窒素)、ハイドロフルオロカーボン(HFC)、パーフルオロカーボン(PFC)及び六ふっ化硫黄(SF6)の6種類の温室効果ガスについて、先進国の排出削減について法的拘束力のある数値目標が設定されました。
20年(2008年)~24年(2012年)の5年間に5%の削減。日本では温室効果ガスを平成20年~24年の5年間に6%削減するという目標を掲げました。
SDGs:2015年9月の国連サミットで全会一致で採択された「持続可能な開発目標」
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤を作ろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられる街づくりを
- つくる責任 つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさを守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
以上、17の目標が設定され、更に169のターゲットから構成されています。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。
目標を設定することにより、国、企業、個人がよりよい暮らしを、長期的に営めるようになることを目標としています。
SDGsが目指すものとは何なのでしょうか?それは、貧困に終止符を打ち、地球を保護し、すべての人が平和と豊かさを享受できるようにすることを目指す普遍的な行動という呼びかけです。
国連は5つのPを目標に掲げています。
- 人間(People)
すべての人の健康的な生活、平等、教育環境などの保障をめざしています。 - 地球(Planet)
温暖化、海水面の上昇など多くの危機に直面する地球環境を破壊から守り育てます。 - 豊かさ(Prosperity)
すべての人が経済的に持続し、充実した生活を送れるようにします。 - 平和(Peace)
あらゆるレベルで暴力や恐怖を排除し、平和な世界をめざします。 - パートナーシップ(Partnership)
国際機関、政府、企業、社会、市民など多様な参加者がグローバルなパートナーシップを維持・推進します。
目標とその意味が書かれています。何となくいい社会になりそうですよね。国連が目標を明確にすることによって、世界全体がそれを目標にして進んでいくことができます。
パリ協定:2017年6月に開催された、2020年以降の気候変動問題に関する、国際的な枠組み
COP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)で、世界約200か国が合意して成立。
世界の平均気温上昇を産業革命前と比較して、2℃より充分低く抑え、1.5℃に抑える努力を追求することを目的にするという具体的な数字が設定されました。
この合意により,京都議定書の成立以降長らく我が国が主張してきた「全ての国による取組み」が実現したことになります。
長期目標の達成に向け、2023年以降、5年ごとに世界全体の進捗を確認する(グローバルストックテイク)ことが掲げられています。温暖化ガスの排出を抑え、更に科学の進歩によって抑制と二酸化炭素の低減を促すことによって、末永く人間が快適に生活していけることの実現を目指します。
個人としてどのように環境問題と接していけばいいのか
以上、とても前置きが長くなりました。今の世界の現状と行われている対策について簡単にご説明させていただきました。
それでは、個人は何をしていけばいいのでしょうか。何となく国任せ、自治体任せという風潮がありますが、我々一人ひとりが解決していくべき問題であるということを自覚しなければなりません。
なぜ個人での対策が必要なのか?
ただ、環境を守るために個人も対策を行わなければならない。といわれると、何となく説得力がなく、皆さんも動きにくいと思うので、具体的になぜ必要なのかを考えていきたいと思います。
温暖化対策について
温暖化の原因とされているのは二酸化炭素です。
✅二酸化炭素を排出している分野別割合
- エネルギー転換(発電、石油精製):41.3%
- 産業(製造業、農林水産業、建設業):24.9%
- 運輸(自動車、鉄道、航空):24.9%
- 業務(オフィスビル、店舗):5.0%
- 家庭(電力、暖房、エアコンなど):5.0%
- 工業プロセス(セメント、化学産業):4.0%
- 廃棄物(廃棄物の燃焼、埋め立て):2.4%
✅世界の二酸化炭素排出量の割合(上位のみ記載)
- 中国:28%
- アメリカ:15%
- インド:6.4%
- ロシア:4.5%
- 日本:3.5%
- ドイツ:2.3%
- 韓国:1.8%
- カナダ:1.7%
- インドネシア:1.4%
- メキシコ:1.4%
- ブラジル:1.3%
※データは「地球温暖化とは?温暖化の原因と仕組みを解説」を参照
以上のデータを見ると、個人はあまり二酸化炭素を排出していないし、国別に見ても中国とアメリカだけ突出しているので、私たち日本人の個人は関係ないのでは?と思ってしまうかと思います。
しかし、少し考えると個人の取り組みが大事だということが分かります。二酸化炭素を排出している分野別割合にて圧倒的第1位となっているのがエネルギー転換です。
エネルギー転換は発電と石油精製(原油から灯油やガソリンを精製する)となっており、我々が普段使っている電気や燃料が大きなウエイトを占めていることが分かります。
とはいえ、発電に使われている電気のほとんどは産業が占めているのでは?という意見もあります。↓こちらをご覧ください。
✅2011年度における最終エネルギー消費の割合
- 産業部門:42.8%
- 運輸部門:23.3%
- 業務部門:19.6%
- 家庭部門:14.2%
※業務部門:事務所・ビル、デパート、卸小売業、飲食店、学校、ホテル・旅館、病院、劇場・娯楽場、その他サービス(福祉施設等)での暖房・冷房用、照明、コンセント使用
※データは「経産省 部門別エネルギー消費の動向」参照
これを見たらわかる通り、個人が直接関わっている(家庭部門・業務部門)約34%を占めています。よって、我々個人の意識がとても大事だということが分かります。
「中国とアメリカをどうにかしないと!」という声もあると思います。アメリカに関しても世論がもっと温暖化削減について訴えかけることが必要だと思います。
中国ですが、中国は世界の工場としての役割を担っています。ユニクロやアップルなどの大企業の工場が集まっているということがあるので、結局、中国だけを非難するのではなく、先進国の企業も非難されるべきであり、更に、その恩恵(中国は人件費が安いのでものが安く作れる=消費者が安く買える)を受けている我々先進国の国民もそのことについて立ち止まって考える時に来ているのだと思います。
安く服が買えるのは素直にうれしいですが、そのせいで服を粗末に扱っていませんか?つい買いすぎたりしていませんか?それが回りまわって温暖化の原因になっているということを考えなければなりません。
この衣類に関する問題も含め、我々個人の動向がエネルギー消費に大きく関わっているので、一人ひとりが意識を高めて温暖化ストップを掲げていく必要があります。
✅個人でできる温暖化対策
- 冷暖房の設定温度は冷房時は高め、暖房時は低めに
- 衣服で調整して冷暖房は軽めにする
- 買い物はなるべくまとめて
- 生活は夜型ではなく朝型に
- 無駄な買い物を減らす
- 洋服や靴はいいものを長く
- 洋服や靴を購入する時は流行りものを避ける
- 節水ができるシャワーヘッドを取り付ける
- 家庭や職場に緑を取り入れる
- 電化製品、電照明器具をエコなものに変える
- 車ではなく公共交通機関を利用する
- 車を運転する時は急発進、急加速、スピードの出し過ぎは避ける
- マイカーではなくカーシェアリングを活用する
- 太陽光発電を取り入れよう
- テレビや電気のつけっぱなしをやめる
- Amazonなどのネットショッピングはなるべくまとめ買いして、何度も配送させない(不在を防ぐ)
- 住宅は高断熱住宅に
- フードロスを減らす
- 加工食品を減らし生鮮食品を増やす(過剰包装のものは避ける)
- 肉よりも野菜を多めに食べる
- 余剰食品はフードドライブの活用等によりフードバンク等に寄附
- 地元で採れた食材を利用する
- 生ごみはコンポストなどを使う
- マイバッグ、マイ箸、マイボトルを使う(同じものを長く使う)
- 壊れたものは捨てずに修理して使う
- 新品ではなくフリマアプリを利用する
- ごみをしっかり分別する
ちょっと多いですが、自分でできることばかりですよね。だからできるはずです。
↑魔法瓶を使いエコに貢献しよう!
↑このコンポスト使っていますがかなりいいですよ
環境汚染対策について
まずは海洋汚染とゴミ問題です。海が汚染され、それによって海洋生物たちが苦しんでいること、更に、そのゴミを食べた魚介類を食べた人間への悪影響、景観が悪化することへの懸念。そして、限りのあるごみ埋め立て場のリミットが近付いていること。
臭いものにはふたをするではないですが、自分の生活とは直接関係のない面倒なことに対して無関心になっていませんか?
ついこの間、「レジ袋有料化」という法案が決まり実行されました。これに対して「環境に対する効果はどうなのか?」「万引きなどが増え、社会に対して不利益を生じさせている」「ゴミ袋などに使用していたのにそれができなくなり不便」など、有料化に反対する声が高まっています。
人間は一度便利な暮らしをすると元の状態には戻れない、生活レベルを落とすことができないといわれています。
レジ袋に対してはエビデンスなどが出ていないので何ともコメントできませんが、これから先、何か国や自治体が取り決めをした際に反対意見が出ることが想像されます。この問題はこの後ご説明します。
環境問題解決のキモは「ゴミを減らすこと」
これは誰でもわかることだと思います。海洋汚染やゴミ問題を解決する時に絶対に必要となるのが「ゴミを減らすこと」です。
現在、ごみ埋め立て処分場には囲いがされており(汚染水が漏れ出さないように)、処分場から出た汚染水は浄化されたのちに川に排水されています。
ではゴミは土に還るのでしょうか?その研究は今なされていますが、今のところよく分からない状況となっているようです。
このような状況下ではゴミを減らす以外方法はありません。また、土に還る、又は完全に無毒化されたとしても、それを捨てる場所に限りがあることに変わりはありません(実際には採取されたものから製品ができているので、地球全体の質量は変わらない=捨てる場所は永遠にあり続けるという考え方もあります)。
そして「リサイクル」を行うこと・利用すること
使ったものをリサイクルして再び製品にするという方法は温暖化対策という側面よりも、ゴミを減らすという側面の方が大きな意味を持っています。
温暖化対策に関しては、普通にペットボトルを生成するのと、リサイクルして生成するのとでは、回収する手間や再処理製造の際に出るCO2の量などを加味すると、それほど大きな削減とはなり得ません(でも、リサイクルの方が温室効果ガス低減につながる)。しかし、発生するゴミの量は圧倒的に少なくすることができます。
なので、リサイクルできるものに関してはなるべくリサイクルするようにしましょう。ペットボトルに関しては温暖化への寄与率は軽微ですが、紙やダンボールなどは高い傾向にあります。
✅個人でできる環境問題対策
- ゴミのポイ捨ては絶対にしない(ゴミは持ち帰る)
- ゴミはしっかり分別する
- ゴミを飛散させないようにする
- リサイクルを利用する
- リサイクルされたものを利用する
- 無駄な買い物をしない
- お茶などは煮だして飲むタイプを使う→外出する時はマイボトルを使う
- なるべく通販を利用せずに近所で買えるものは近所で買う
- 使い捨てのものは極力使わない(コンビニの箸やスプーン、ポリ袋など)
- 詰め替え用ボトルなど繰り返し使えるものを選ぶ(シャンプーや洗剤など)
- 必要の無いものは買わない・もらわない・注文しない
- 長持ちするものを買い、大切にする
- 食品ロスをなくす
- 過剰包装されていない品物を選ぶ(生鮮食品を調理して食べる)
- 地域の清掃活動に参加する
- 修理できるものは修理して使う
- 不用品は捨てずにフリマアプリなどで販売する
- 本を買わずに電子図書や図書館を利用する
- ベビー用品などはレンタル&中古品を利用する
- 紙は裏面も利用する
- サランラップは繰り返し使えるものを使う
- 生ごみはコンポストを使う
- ネット注文は簡易包装を選択
- 試供品や粗品、景品などは断る
- 余った食材で料理を作る技術を
- 雑巾やフロアワイパーは使わなくなった衣類で
- コンビニ弁当より自炊を
こちらも何となくできそうなことばかりですね。習慣にしてしまえば面倒ではありません。
↑こちらの本は必読です
森林破壊対策について
森林はCO2を吸収してくれることや、太陽光の照り返しを吸収して地上の温度を下げてくれることなどによって温暖化を抑制してくれます。家を作ったり、紙を作る際の材料にもなるということもあり、私たちの生活にも密接に関わっています。また、自然界に住む動物たちの住処でもあります。
この森林を破壊することは温暖化及び生活に対してマイナスに作用するので守っていかなくなくてはなりません。
しかし、今、森林を農地に変える動きや温暖化による森林火災などで急速に失われています。
日本ではここ50年間、森林の減少は見られていません。森林の面積はほぼ横ばい、むしろ資源として使える森林の量が増えているのです。しかし、だからといって日本が森林破壊と関係ないわけではありません。なぜかというと、日本で使われている木材の約7割は海外から輸入されているからです。
この大切な森林を守るために私たちは何をすればいいのでしょうか。
✅個人でできる森林破壊対策
- 「森林認証」「FSC®」マークのある木材を使う
- コピー用紙や紙コップなど紙製品の使用を控える
- リサイクルの紙製品を使う
- 森林の保全活動に参加する(植林、間伐、草刈りなど)
- 古紙回収に協力する
- 過剰包装された品物は購入しない
- 本はなるべく図書館や電子媒体を利用する
- 割りばしなど使い捨て商品は使わない
- 肉や乳製品の摂取を減らす
- 山では火を使わない。やむを得ず使っても消火をしっかり確認する
個人及び世界全体の温暖化対策を妨げるもの
ここまでご説明した通り、温暖化や環境破壊は改善していかなくてはならないことであり、もし改善されないのであれば、我々は地球上に住み続けることができなくなる可能性があります。
地球に住めなくなる、そう考えると速やかに改善して住み続けられるような状況にすると考えるのが普通だと思いますが、現状を見ているとなかなか一筋縄にはいかないという現状があるようです。
その例として先ほど取り上げたレジ袋の有料化に関しての国民の反応です。元の無料化に戻せのオンパレード。その背景にあるのが「不便」「不利益」です。レジ袋がないと持ち帰るのが不便となりますし、家で生ごみの処理などに利用することもできません。また、店舗では万引きが急増しているというニュースも。
このような不便と不利益の増加によって元に戻せという声が大きくなっています。また、「有効性の有無を検証する」という世の中の動きです。どんなことを行うにも大事なことですが、一方ですべての事象が数値となって出るものではありません。なので、複合的な要素によって結果が出るようなことに関しては、個々の有効性が立証されないことが多いので、全て効果がないという結論となってしまい、取りやめとなり、結果、全体として不利益が出てしまう問うことが往々にしてあります。
温暖化や環境問題に対してはこの傾向が強いので、有効性を数字などで検証することも大事ですが、明らかに効果があることは数字として結果がでなくても続けていくことが大事になります。
以下、個人におけて温暖化対策を妨げる事項を上げ検証していきます
理由① バイアス
今まで大丈夫だったのだから大丈夫。根拠のない思い込みが我々人間にはあります。普通に生活してきたのにちょっと気温が上がっただけで住めなくなるなど考える人は少ないと思います。
これはある種正しいと思います。なぜかというと、人間は今までの経験によって判断しているから。台風が来ても家が壊れるとは誰も思いませんよね。それは今まで壊れたことがないからです。
しかし、このバイアスが判断を曇らせる原因になることがあります。それは、思いもしない変化がある時です。
台風で瓦が吹っ飛ぶ、台風で川があふれて家に水が流れ込む、台風で海の水が堤防を越えて民家に流入するなど、想像しなかったことが起こり多くの人の命を奪うことが稀にあります。
今回の温暖化も同じです。暑い暑いといっても死ぬほどではない、今すぐどうこうなるわけではないというバイアスがあるので、惰性で生活してしまい何の改善もしないでいるという状況を作り出します。
理由② 人間は生活の質を落とすことができない
人間は生活の質を落とすことができません。理由は不便になるから。快適な生活に体が慣れてしまっているので、不便、不快な生活に戻ると、前の便利な生活が頭に浮かんできて不快な気分になります。よって、すぐに便利な生活に戻ってしまいます。
皆さんキャンプ好きですか?キャンプは不便が非常に多いです。炭に火を起こすという不便、冷暖房がないという不便などがあります。ではなぜキャンプをするのか?それは大自然の解放感を味わいたいから、非日常を味わい、普段使わないの脳領域を刺激して心身を発奮させることができるからです。わざわざ不便を味わうためのものではありません。不便を凌駕する快刺激を味わえるから行くのです。しかし、不便が上回ってしまうと行きたくなくなります。普段より計算などを行い前頭葉を酷使している方などは快刺激が増えますが、あまり使っていない人は快刺激が少ないので、快刺激よりも不便が上回り「もう行きたくない」となります。私の妻は不便が上回るらしくキャンプが嫌いです。
話を元に戻します。いくら温暖化対策、環境保全という大義名分があっても、不便、不快と感じてしまうと、エコ生活を続けることが難しくなってしまいます。この人間の癖を変える何か(エコにポイントつけ、それを金銭に変えられるなど)を行う必要がありそうです。
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理由③ エコは経済と反比例すること
これが一番深刻な問題です。人類は経済成長することによって生活を豊かにし、生活水準を向上させてきました。経済を成長させることにより、利益を得ることができ、その資本で新たな革新的技術を生み出すという好循環を生み出してきました。
また、「今」を生きるために経済を止めることはできません。
この大事な経済と温暖化及び環境を守る行為は反比例します。経済活動を活発に行うということは電力や資源を多く使うことになるのでCO2排出量やゴミが増加します。また自然の資源も多く消費します。
一番の問題は国が経済成長を促していること。経済の発展に多くの予算を割き発展を促しています。また株なども買いまくり、資金援助しています。これにより企業は設備投資や広告の充実、優秀な人材を集めることなどに投資をして活動を活発にします。
このような国及び人々の暮らしを支えている経済を温暖化や環境保護のために止めるというのは果たして可能なのでしょうか。
私はかなり難しいのではないかと思います。
現在考えられるシナリオは経済活動を今まで通りしながら、温室効果ガスの排出や環境保護を「できるだけ」やっていくこと、でもそれだけでは足りないので、一方で革新的技術の到来に期待している。でも、革新的な技術は出てこず、本格的に人が住めないような環境になり、初めて経済の縮小を余儀なくされる、という予想をしています。
ただ、地球全体が変化するスピードは非常にゆっくりなので、経済を縮小させたとしてもすぐに温暖化が改善することはありません。一度上がってしまった気温は、一気に環境を変えたとしても最低30年くらいは続くのではないでしょうか。
このように、ちょっと暗い未来の予想となります。それだけ経済活動を縮小させるのは難しいということです。
更に経済戦争に負けることも足かせに
世界経済は銃こそ使いませんが、熾烈な戦争状態となっています。半導体の覇権争い、スマホ市場のシェア争いなど連日のようにニュースになってます。また、Amazonやフェイスブック、Apple、Googleなどの巨大テック企業の利益独占問題などもあります。
このような問題もあるのでエコにうつつを抜かしていると覇権を奪われてしまうということもあります。
革新的な技術改革や人員削減によって日々、温暖化対策を行われていますが、本当の意味での対策は経済活動を縮小させることなので、そこは競争に負けるので難しい→足かせとなります。
理由④ 温暖化して住めなくなっている時にはもう生きていないという自分勝手な気持ち
身勝手な思考でこのような考えの人はいないと思いたいのですが、100%ないとは言えないと私は思います。というか、今は大事なので未来のことまで面倒見切れないというのが本音としてあり、それが温暖化や環境問題に対して及び腰になっていることが要因としてありそうです。
温暖化で住めなくなるのは遠い昔のこと…と思っている人がほとんどだと思いますが、すでに、65歳以上の人の暑さに関連する死亡率は、過去20年間で1・5倍以上に高まっているとされる研究発表もあることから、じわりと知らないうちに影響を及ぼしているようです。
台風の巨大化、河川の氾濫、暑熱による熱中症、野生生物による被害、漁獲量の変化…など挙げればきりがないくらいの変化が見て取れます。なので、今すぐ対策に取り組まないといけません。
理由⑤ エネルギー供給の不安
世界がカーボンニュートラルを意識していることから、エネルギーを再生可能エネルギーから得るようにとシフトしています。このようなシフトは間違ったことではないのですが、いきなり転換すると、今まで使っていたエネルギー量をカバーすることができなくなるのでさまざまな不具合が出ます。
特に制限されているのが石炭発電です。中国などでは急に制限されたことにより、企業が稼働できないという問題も起きているようです。
なので、現状を維持するためにやむを得ずCO2を多く発生させる発電方法を取らざるを得ません。
現在は過渡期なので、このようなトラブルも発生すると思いますが、どうか温暖化対策、環境問題改善をブレずに行っていただきたいと思います。
以上を踏まえ、対策を実現させていくために必要なこと
科学者と政府が一丸となり、まるで子供に言い聞かせるかのように、何度も分かりやすい言葉を使い、具体的な事例も含めながら伝えていくことです。これしかありません。
企業に対してはやや高圧的に指導していくようにし、個人に対しては先ほど申し上げたように言い聞かせるように何度も説明していくようにします。
コロナ禍でも国民をうまく誘導して感染者を減らすことができたように、間違っていることではないので、真摯に具体的に伝えていけば変えていけるはずです。
更に、変わってきたら法律などを施行してルール作りをしていくと同時に、革新的技術のために予算を惜しみなく注ぎ開発に組み取り組んでいくことも行わなければなりません。
私は素人なのでこれ以上は提案できませんが、政府の方はいろいろとすでに手は打っていると思います。あとは我々個人がしっかりとした知識を持ち、対策に貢献していくことが大事になります。
SNSにていろいろな情報が出回っていますが、正しい判断ができるよう、日々いろいろな情報を見聞きして精査していく癖をつけることが大事になります。
このブログが「考えるきっかけ」になれば幸いです。
私が行っている温暖化対策及び環境対策
口で言うのは簡単ですが、自分で実行するのはなかなか難しいことです。私もこのようなブログを書き、それなりに理解しているつもりでいますが、実際に行動が伴っているのか…、と聞かれたら自信は全くありません。
そんな✅私が私なりに温暖化や環境問題に対して行っていることについてご紹介します。
- 服はなるべくいいものを買い、長く使う
- 無駄な買い物は一切しない
- 家にソーラーパネルを設置して買電を少なくする
- 食事は残さない程度とする(家、外食共に)
- 洗濯はふろ水を活用する
- ゴミはしっかり選別する
- 生ごみはコンポストを使い果樹や野菜に使っている
- 家庭菜園を行う(きゅうりやトマト、ナス、大根など)
- 地域の資源ごみ回収に参加する
- エアコンの設定温度を夏は28℃、冬は20℃とし、なるべく衣類で調整する
- 電灯を全てLEDに変更(切れたものから順に)
- 電気はこまめに消す
- 運転時の急加速を避ける
- 買いものの時にレジ袋やその他、使い捨てのものはもらわない
- 使わない景品などはもらわない
- 家族の入浴はなるべく時間を集中させる
- エコバッグは妻の手作り
- 飲み物は麦茶を沸かして利用(外出時は魔法瓶に入れて)
- なるべく新品ではなくメルカリを利用する
- 本は紙ではなく電子書籍を利用
- ファックス用紙は片面印刷の用紙を再利用
- シャンプーなどは詰め替え用を利用
- コンビニ弁当ではなく手作り料理
次に✅これから取り組もうと思っていること
- 車を電気自動車に乗り換える(今乗っている車は乗りつぶすつもりです。安易な買い替えはCO2排出量を逆に増加させます)
- 早寝早起き(使用電気量を減らすのに貢献します)
- 農園を更に広げる(将来的には自給自足生活がしたい)
何となく書いていて「ただケチなだけじゃないか」と感じました。が、ご説明した通り、温暖化対策、環境対策は「経済と反比例」します。なので、個人的に一番の対策は「お金を使わないこと」だと思います。
そう考えると、「人類や動物たちの数が多い」ことも問題になるということが分かります。少子高齢化が問題になっていますが、それはバランスが悪いことによって福祉を支えることが難しいという問題があるからであり、温暖化や環境問題に関しては、人口が減るというのはプラスに働きます。
しかし、この問題は非常にセンシティブな問題なのでこれ以上深くは触れないようにします。
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最後に「温暖化は果たして本当なのか?」という問題について
一部のツイッターやヤフオクのコメントなどを見ていますと、温暖化に対して「人間の活動では変化するものではない」「地球や太陽の活動によるもので二酸化炭素は関係ない」など、人間の活動によって温暖化が引き起こされていることに対して否定的な意見が拝見されます。
これは確かに一理ある意見であり、地球には氷期、間氷期があり、何万年周期で変化しているというデータがあります。その変化により、気温が高い時もあれば低い時もあり、現在は高い時にあるということも十分に考えられます。
地球の公転軌道、自転軸の傾きが他の惑星(木星など)の影響を受けて傾き、その傾きによって太陽光が地球に到達するエネルギー量が変化して氷期、間氷期を作り出します。
しかし、この問題に関しては現代の天文学によって否定されています。国立環境研究所のこちらの記事で明確に否定されています。
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)も気候変動は「人間影響である」と断言しています。BBCの記事とIPCCの報告書を参考にしています。(いずれもクリックすることで記事を閲覧することができます)
よく二酸化炭素濃度と聞きますが、果たして二酸化炭素の何がいけないのでしょうか。まずはこちら(クリックするとNHKの実験ページにジャンプします)の実験をごらんください。
二酸化炭素を含んだフラスコと普通の空気が入ったフロスコの二つに電球の明かりを当てて気温の上昇の違いを見るという実験です。結果は二酸化炭素を含んだフラスコの方が上昇幅が大きいという結果となりました。よって、二酸化炭素が温暖化の原因になり得るということが分かります。
それでは、実際に二酸化炭素は増えているのでしょうか?
気象庁のHPにはこのような記載がありました。
温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)の解析による2019年の世界の平均濃度は、前年と比べて2.6ppm増えて410.5ppmとなっています。
工業化(1750年)以前の平均的な値とされる278ppmと比べて、48%増加しています。
気象庁 二酸化炭素濃度の経年変化
このように大気中の二酸化炭素濃度は確実に増加しています。そして問題はこの大気中の二酸化炭素量が温暖化に影響している量なのか?ということです。
国立環境研究所の研究によると、現在より大気中の二酸化炭素量が倍増することにより、気温は平均で「およそ2~5℃上昇する」というデータが出ています。(こちらのサイト参照)
先ほどの気象庁のデータによると、1750年から現在2019年までの269年で二酸化炭素の量が48%増となっています。1750年の平均気温はデータがないので分かりませんが、記録がある1880年から2000年までで平均約0.9℃平均気温が上昇していますので、およそ2~5℃上がるというデータには信ぴょう性があります。
計算はこちらの国土交通省のHPを参照にしました。
1880年から2000年までの120年で平均0.9℃気温が上昇しているので、0.9÷120年×250年(120年+1750年から1880年の130年間をプラス)=1.875℃(1750年~2000年までの平均気温気温上昇幅)となります。あくまでも、1750年~1880年までも同じ気温上昇度と仮定した計算になりますが、二酸化炭素濃度が48%増えると、気温が1.875℃上昇したという立証になります。国立環境研究所の発表では倍増すると2~5℃上昇すると書かれていたので、48%増で1.875℃の気温上昇は的確な数字であることが分かります。
国立大学法人東京大学気候システム研究センター(CCSR)、独立行政法人国立環境研究所(NIES)、独立行政法人海洋研究開発機構地球環境フロンティア研究センター(FRCGC)の合同研究チームがスパコンで計算した結果を発表します。
✅2100年の平均気温予想
- 経済重視で国際化が進むと仮定した場合=気温は4.0℃上昇・降水量は6.4%増加
- 環境重視で国際化が進むと仮定した場合=気温は3.0上昇・降水量は5.2%増加
先ほど過去250年で1.875℃上昇したという計算結果がありましたが、今後80年弱でそれを大幅に上回るスピードで気温が上昇するという予想がなされているようです。
結論
あくまでも私の個人的に出した結論となりますが、人間の活動によって温暖化が起きているのは間違いないといえます。
✅人間の活動によって温暖化が引き起こされていると結論付けた理由
- 二酸化炭素によって気温が上がるのは間違いがないこと
- 大気中の二酸化炭素量が1750年から現在2019年までの269年で48%増えていること
- 二酸化炭素量が1750年から現在2019年までの269年で48%増になっていることに伴い気温が1.875℃上昇していること
- 大気中の二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素は、過去80万年間で前例のない水準まで増加していること「JCCCA記事参照」
もしかしたら、二酸化炭素ではなく太陽光などによって気温が上昇している可能性もありますが、太陽光のエネルギー量に関しては「変化がない」とされているので、太陽光が原因で温暖化が引き起こされているという判断はできません。※地球環境研究センターHP参照
ということで皆で改善していきましょう
「あの人は関係ないって言っている、だから私も関係ないにしよう。だって、その方が楽だし…」
このように思ってしまうのではなく、「私1人だけでもいいからできることから始めてみよう」という風に変えましょう。
何でもいいです。できることからでいいのです。地球のため、未来のために、ちょっと不便になるかもしれませんが、今ある生活のランクを少し落として温室効果ガスの排出を抑えるようにしましょう。
いつも買っている自動販売機のお茶。自分で煮だして水筒に入れて持ち運びませんか?
「そんなことやったって何も変わらないよ」という意見や、「水筒を作る時の二酸化炭素排出量の方が多いんじゃない?」という辛辣な意見もあります。
そこは、自分で考え、どうしたらエコにつなげていけるか考えましょう。確かに、エコバッグは生成の段階でポリ袋の50枚分の二酸化炭素を出すという報道もなされています。ならポリ袋を使えばいいの?と考えてしまいがちですが、環境汚染も加味して考えると、やはりエコバッグを洗いながら100回、200回と使う方がエコだということが分かります。また、使わなくなった衣類などでエコバッグを使うと更にエコですよね。ちなみに我が家のエコバッグは全て妻の手作りです(着なくなり、売れもしない衣類)。
先ほどの水筒についても、恐らく10年も使えば自販機のお茶を買うよりもエコだと思います。
一つ間違えたらダメなのが、使えるものは無理やり買い替える必要はないということです。例えばテレビなど。電気代が安くなる、そして機能が充実しているという理由で買い替えていると、テレビ作成時に二酸化炭素を排出させてしまうのでエコとは言えません。
新たに作る際には作成時に大量の二酸化炭素が排出されるということを忘れてはなりません。なので、なるべく使えるものは最後まで修理しながらでも使う、というのが正しいのではないでしょうか。
最後に私が訴えたいのが「温暖化対策に有効な政策の反対をしない」ということです。
ここまでお読みになられた方は分かると思いますが、温暖化対策、環境保護を行うということは、イコール、生活水準を落とすということです。便利が不便となることが多いです。快適が面倒…となることが多いです。なので、反対!と言いたくなります。
しかし、反対してしまうと対策を進めることができません。今行われているレジ袋有料化に関しても「万引きが増えた」「生ごみ用の袋を別途買う必要性が出てきた」「レジ係をしているが、お客にレジ袋を買うか買わないか聞くのが面倒」など、様々なネガティブ発言がネットに散見されます。
今は政治家もSNSなどの意見を反映し、更にマスコミも国民の声として受け取ることから、ネットの声が政策の是非を判断してしまうという傾向にあります。なので、安易に自分のことだけ、人間のエゴだけを考えずに、地球の未来をどうしたいかを加味して意見を出していただきたいと思います。
以上、ここまでお読みいただきありがとうございました。当ブログには他にもいろいろな記事がございますので、ぜひお読みになっていただけたらと思います。
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