貯金が大好き?日本人に投資が向いていない理由
日本人ってつくづく投資に向いてないと思う
そうなの?でも確かに投資してる人少ないかもね
私は向いてないから投資家が少ないのだと思う
なるほど。その理由を説明してくれるんだね
投資という資産運用方法があります。株を買って株価が上がることで資産を増やすという方法です。欧米などでは資産運用方法として一般的ですが、ここ日本ではまだ一般的な資産運用として定着していない感じがします。
今回はその理由についてご説明していきたいと思います。
上手に行えば資産を有効に増やせる方法の一つだと思います。実際に日経平均株価の10年チャートを見てみると、2014年1月と2023年1月とを比べると株価は約1.84倍となっています。要するに、100万円の日本株を買っていれば、平均として184万円に増えていることを意味します。
このように長い目でみたら必ずといっていいほど上がっているのが株というものですが、これほど大きなリターンを得られるにもかかわらず日本では株に投資する人が少ないという摩訶不思議な状況となっています。
一体なぜなのだろう…。について考えて行きます。
今回の記事でわかること
- 株式投資とは
- 株式投資の方法
- なぜ日本人は株式投資をしないのか?
- 日本以外の国の株式投資事情
- 株への投資で損する人得する人の違い
- 日本人の性格的特徴
まずは株式投資って何?
株式投資とは一言でいうと、株式会社の発行する「株式」を売買して、買った時と売った時に差額によって儲ける方法や、配当金や優待などを得る投資法をいいます。例えば100円で株を買ったとします。株はいつでも証券会社を通して売買することができます。100円で買った株が50円に下がった時に売れば50円の損。逆に150になった時に売れば50円の特となります。
株を買うことでオーナーになれる
株式とは会社の所有権の一部で、株式会社へ資金を提供した投資家に対して発行されます。要するに、株を購入することでその会社のオーナーの一人になれることを意味します。株主になることにより、利益や配当が得られるなど様々な恩恵を享受できます。
株を購入するには証券会社を利用する必要がある
どこの会社の株も全て購入できるわけではありません。購入できる株は「上場されている株」に限られます。そして株券は「証券会社」を通して購入することができます。SBI証券や楽天証券、野村證券など様々な証券会社があります。
当然だが、証券会社にお金を入れ、そのお金で株を購入する
当たり前ですが、株券は自分のお金で購入します。銀行から証券会社にお金を移し、そのお金で株券を購入します。証券会社に預けている分しか株券を買うことはできません。しかし、やり方によっては3倍の株券を購入することもできます(レバレッジをかけることができます。儲けも3倍になりますが、損も3倍になります。信用取引と呼びます)。
いつ買うのも、いつ売るのも自由
制度信用取引は6か月以内に売買しなければなりませんが、レバレッジをかけない普通の売買であれば、いつ買っても、いつ売っても大丈夫。自由です。買って3秒後に売るのもOKですし、10年以上持ち続けてもOK。その人のやり方でOKです。
どのくらいの利益又は損が出ているのかは証券会社が通知してくれる
買った株券に対して、今現在、どのくらいの利益が出ているのか、それとも損が出ているのかは、証券会社がリアルタイムで表示してくれるようになっています。なので一目瞭然。でも、これがあることによって売りたくなる…という人も。
株式投資と投資信託の違い
株式投資は個人が銘柄を選んで購入するのに対し、投資信託は銀行の担当者など「投資のプロ」に複数の銘柄を選んでもらい購入する投資法をいいます。銘柄選びがよく分からない…という人は投資信託で購入する傾向があるのに対し、銘柄に詳しく自分で売買したいという人は個人的に株式投資する傾向にあります。
お金はそれなりに必要になる
通常、証券会社にて株を購入する場合には、それなりのお金が必要になります。最低でも10万円くらいは必要になり、株券によっては最低金額でも数百万円に及ぶこともあります(ちなみに任天堂の最低購入価格は563,100円)。何銘柄も購入する場合には最低でも100万円くらいは必要になると思ってください。
株式投資で儲けるのってどうすればいいの?
これはいたって簡単です。株価というものは日々変動しています。なぜかというと、売買する人がいるから。買う人が多いと株価は上がっていき、売る人が多いと下がっていきます。株は買ってずっと持ち続けるという人がいる反面、すぐに売ってしまう人もいます。世界中のいろいろな人や企業が株を売買しているので、日々、株価はめまぐるしく変動します。
自分が買った株が上がれば上がった分だけ儲けが発生し、逆に下がれば、下がった分だけ損が発生します。株には「売り」で儲ける方法もあります。この場合は株が下がれば儲かり、逆に上がると損をします。即ち、株を買う又は売った後に株価が上下するとことで儲けを得る、又は損するという勘定が発生します。
✅投資期間は大きく分けで3種類
- デイトレード、スキャルピング トレード
- スイングトレード
- 中長期投資
順番に説明しますね。
①デイトレード、スキャルピングトレード
短期トレードです。数分のうちに売買したり、長くても1日以内に売買する方法をいいます。株はニュースなどによって1日のうちで大きく株価が変動します。中でも、短期で取引するトレーダーが集まりやすい銘柄というのがその時々に必ず存在します。そのような銘柄を狙って短期トレードを繰り返す方法をデイトレード、スキャルピングトレードといいます。
上下が激しいのでよほどの決断力及び知識、値動きの読みが正確でないと勝つのは難しいとされています。持って生まれた「才能」のあるなしが大きく関わっているというのが私の印象です。
②スイングトレード
3日~2週間程度のスパンで売り買いするトレード方法をいいます。例えば好決算を狙って買い、決算発表の後の数日の株価上昇をみて上がり切ったところで売却するといった方法です。経済の状況がよくなったり、株価上昇を示唆するニュース(金利が下がるなど)があると株価が上昇しますが、その上昇分を狙って投資するなど、数日~数週間の変動材料を狙って投資する方法をスイングトレードといいます。
ずっと張り付いていられない(株価をチェックできない)会社員の方などがよく取り入れる投資方法です。
③中長期投資
王道になります。じっくりその企業を調べたり、また時代に合っている銘柄で成長が見込める、割安のまま放置されているなどの銘柄を数か月から数年に渡り持ち続けて利益を出すというトレード方法です。
株価というものは長期で見ると必ず上がる傾向がある(日経平均は上がり続けている)ので、業績のいい成長性のある銘柄を何年も持ち続けることは、確実に利益を上げる方法の一つです。
以上の投資法から、自分に合ったものを選ぶようにします。頭の回転が速く、とっさの判断がうまくできる人は短期トレード。じっくり何日もかけて銘柄や地合いを確認し、あまり頻繁にトレードしない人は中長期投資。決算や大きく動く地合い、材料などを元に1日~7日前後でトレードする人はスイングトレードなど、自分に合った方法にて投資するのが勝つ秘訣です。
では、どのくらいの人が利益を得ているのか?
金融庁が公表した報告書によると、金融機関を通じて投資信託などを購入した顧客の中で、2020年3月時点の損益がプラスになっている人は30%で、残りは損益がマイナスになっていることが明らかになっているということです。
また、ランダムなビジネスマンへの聞き取りによると、投資経験者の中で儲かっている人の割合は25.8%。損をしている人は46.1%とそうそう簡単には儲けられないことが良く分かる結果となっています。
ただ、個人投資家200人(3年以上株式投資を行っている20~40代男性)にアンケート調査を実施した結果では利益の方が多い 92人(46.0%)・損失の方が多い 59人(29.5%)・ほぼ、プラスマイナスゼロ 49人(24.5%)という結果もある(このアンケートの時はアベノミクスで株価が上がっていた)ので、その時の地合い(株が上がりやすい時又は下がりやすい時)によって大きく異なることもあると思います。
なぜ株価は上がり続けているのに損をする人が多いのか?
なぜかというと、短中期(1年以内)で売買してしまう方が多いからです。
日本経済新聞調べによると、投信の購入者全員を平均すると、解約するまでに2年半保有、個人投資家の株式の平均保有期間は8.9カ月になっているというデータが日本経済新聞より発表されています。
投資信託は長めとなっていますが、株式投資に関しては9か月以内と早めに手放すという結果となっています。
この早めに手放してしまうという行為が損をしてしまう人が多くなっている理由の一つだと思います。
それでは本題。なぜ日本人は株式投資をしないのか?
✅日本人は投資する人が他国と比べて少ない
日本 | 米国 | ヨーロッパ | |
現金保有率 | 54.3% | 13.3% | 34.3% |
株式保有率 | 14.3% | 33.8% | 29.0% |
このように他の先進国と比べて圧倒的に少ないというのが現状となっています。日本人は公の場で「お金」の話しはタブーとされる傾向にあり、投資教育を受ける機会もほとんどありません。このようなマネーリテラシーが低いという現状が株式投資率の低さとなって表れているのだと思います。
投資を教えられていない、投資するという習慣がないからというのが一番大きな理由だと思います。
何より、石橋を叩いて渡る人が多い
何より、日本人が株式投資をしない理由となっているのが、石橋を叩いて渡る人が多いという民族の性格上の違いです。株式投資というのは上がったり下がったりします。それによって「安定しない投資法」というイメージがあります。
お金って大事ですよね?資本主義国にて生活していくために絶対に必要なものです。一生懸命辛い思いをして仕事を頑張る理由の一つとしてもお金を得られるからというのがあります。
この大事なお金を増やしたい!と思った時に、減ったり増えたりするような投資法ってリスクあると思いませんか?「リスクがあるだから嫌だ!」と思うのが慎重な性格に日本人で、「リスクは多少あるけど長期的に見れば必ず上がっているだから大丈夫」「乱高下した方が利益を得られる可能性が高くなる」と考えるのが欧米の方々です。
事実、慎重すぎる人に投資は向かない
慎重すぎる人、ビビりな人には投資は向いていません。私自身も慎重でビビりな性格なので投資をしましたが利益を得ることはできませんでした。
✅なぜ向いていないのか?
- 株が上がったらすぐに利益を確定させてしまうから
- 株が下がったら不安になり売ってしまうから
- 長期に渡り持ち続けるという胆力がないから
- 右へ倣えという性質があるから
順番に説明しますね。
①株が上がったらすぐに利益を確定させてしまうから
人間の心理として利益が出たらすぐにその利益を確定させたいというのがあります。株は売却しなければ利益を得ることができません。儲けが出ていても、株価が下がってしまえば利益は陽炎のように消えてしまいます。そうような経験をすると、「下がってしまったら利益が消えてしまう」というのが常に頭の中にあるので、利益が出たら「微益」であるにもかかわらず株を売却してしまいます。
逆に、損をしている時というのは「損を確定させたくない」ので、いつまでも「そのうち上がるだろう」という淡い期待を抱き持ち続けてしまいます。
この、利益を得る時は微益となり、損になる時は損が大きくなるという人間の心理があることから「儲けられない…」という状況が連続して作られていきます。特に日本人は神経質な方が多く、早売りする方が多いので利益を得られにくいという傾向があると個人的に思います。
以上の傾向は短期~スイングトレード~中期トレードを主に行う方に言えることだと思います。
②株が下がったら不安になり売ってしまうから
こちらは中長期投資に言えることですが、地合いはあるものの、数年株を持っていると、生活の質向上や技術の進歩、産業の発展などによって株価は自然と上がっていきます。日経平均もダウ平均も10年前と比べると確実に上がっています。なので誰しもある程度の期間株を持ち続ければ勝てるはずですがそう簡単ではありません。
なぜかというと、長期で持ち続ける!と決めていても、株価が下がり続けていると「リーマンショックのような事態になるのでは?」など「不安感」が出てきて売却してしまうからです。この重圧に耐えるのは中々の忍耐力が必要になります。
特に人生や生活をかけて株式投資をやっているという場合には、「少しでも損を小さくしたい」「利益を削りたくない」という心理が出てくるので、耐えられず持ち株を売ってしまうということになってしまいます。
このようなことを繰り返していると、利益を得られないばかりか、高いところで買って下がったら売るという癖がついてしまうので、持ち金が減り続けてしまう…ということになります。
③長期に渡り持ち続けるという胆力がないから
これは①と②にもつながることなのですが、長期に渡り持ち続けるべき時に持ち続けることができないと、まとまった利益を得ることができません。また、下がったら、「これ以上下がるのでは?」と怖くなりすぐに売却してしまうので、これまた利益を得ることができません。
以上のように、自分が目的とする投資法ではなく、心理によって売ったり買ったりしてしまっている場合には利益を得ることができません。もちろん、コロナ初期やリーマンショックによる暴落があったので、「同じようになるのでは?」という恐怖があるのは分かりますが、それを怖がってすぐに売買しているような胆力では、株式投資で勝つことはできません。
④右へ倣えという性質があるから
多くのことは多数決に従うことで正解を得られることがありますが、株式投資に関してはそうではありません。なぜかというと「先に投資していたものが有利」という性質があるからです。例えばSNSなどで有名人が「○○の銘柄を買った」といえばそれに群がり同じ株を購入する方がいます。多くの方が買えば株価が上がるので素晴らしいことだといえますが、一方で株価が上がると下がるという現象も起きます。そうすると、後から買った人は株価が下がり損をする可能性が高くなるといえます。
要するに、株を購入する際に自分で調べずに「他力本願」になっている人が多く、それによって自信がない→ちょっとしたネガティブな地合いや株価の下げによってすぐに売却してしまう、利益が出たらすぐに利益を確定させてしまうということとなり、利益を得ることができにくい状況が作り出されます。
以上のように、儲けられないような「人種的な性格」も投資人口が増えない原因になっていると思います。
実際に私が投資した結果、何が一番ネックになったのか?
✅私が5年間ほど株式投資を行った際にネックとなったこと
- 株価の変動が気になってしょうがない
- ニュースが与える株価へのインパクトの強弱が分からない
- SNSから聞こえてくる雑音
- 次から次へと興味のある銘柄が出てくる
- その時々で注目を浴びるテーマや業種が異なること
- 下降トレンド時によぎる「暴落」の二文字
順番に説明しますね。
①株価の変動が気になってしょうがない
これが一番ですね。今はスマホなどで四六時中株価をチェックすることは可能なので、株価の変動が気になってしょうがありません。そしてスマホで簡単に売買できてしまうので、いつでも簡単に買ったり売ったりすることができてしまいます。
よって、本当は「最低でも1年くらいは持ち続けよう」と思って買ったものの、四六時中チェックしているので、例えば10万プラスだ、その後に10万マイナスになっているというのを見ると、現金が増減している訳ですから、たまらずに売ったり買ったりしてしまいます。
当然ですが、株価の上下に翻弄されているうちは株で勝つことはできません。なぜなら、先ほどもご説明した通り、少し利益が出ればその利益を確定させたいがために早売りしてしまい、逆に下がり損が発生している時はその損を確定させたくない心理が働き、今度は中々売らずに損益が増加してしまうという状況が作り出されるからです。
②ニュースが与える株価へのインパクトの強弱が分からない
これは単純に勉強が足らないからだと思います。例えば円安が続き、今後も円安が続くだろうというニュースが入ってくるとします。円安は輸出メインの企業にとって利益を押し上げる材料となるので例えばトヨタ自動車などの海外に製品を輸出する業者や、国内旅行業者(日本に来る海外の旅行者が増えるため)にとっては有利に働きます。それによって、それら業種の株価が上がりそうですが、実際にはそれほど変わらないことがあります。材料によっては「出尽くし(株価においては予想で先回り買われるので株価が上がり、実際にそれがニュースなどで確定されると株価が下がることがあります)」ということで売られて株価が下がることがあります。
これらを始めとして、好決算なのになぜか売られて株価が下がったり、暑い夏で清涼飲料水の需要が増えているのに清涼飲料水メーカーの株価が無風だったりなど、素人には全く分からないことばかり。恐らくもっと深い部分であったり、過去の凡例などを見たり、現在のテーマ、今までの株価の推移などによって動きが決まると思うのですが、それを完全に理解するのはかなり難しいといえます。
③SNSから聞こえてくる雑音
主にTwitterですが、投資をしている方をフォローしていると様々な雑音が入ってきます。「○○の銘柄は○○な材料がある。だから○○〇円くらいまでは間違いなく上がるはず」や「○○銀行が倒産した。それが始まりとなり日経平均の大暴落が始まる」などの様々な情報が絶えず流れてきます。
これがどうでもいい人物からの声ならいいですが、結構影響力のある投資家からの声だったならどうしますか?恐らく「えっ、そうなの?」と信じたくなるでしょう。
しかし、これらは当たることもあるけど外れることの方が多いです。なので信用しなければいいのですが、投機的な利益を得たい!というやらしい面があることから、つい手を出してやられてしまう…ということが多くなります。
また、長期銘柄として推奨され、納得して買う場合もあるのですが、やはり、自分で考えたのではなく他人の銘柄なので握力が弱く、何かあったらすぐに売却してしまうということになるので、いずれにしてもうまくいきません。
④次から次へと興味のある銘柄が出てくる
四季報をみたり、また日々登録している銘柄をチェックしたり、SNSで皆が注目している銘柄を調べてみる、株探などで推奨しているテーマに沿った長期銘柄を知ってしまうなど、投資家には日々たくさんの銘柄が目や耳に入ってきます。
そして、皆それぞれ魅力ある銘柄なので買いたくなってしまいます。とはいえ、資金には限りがあります。どの銘柄を買うか考えると、どうしても真新しい興味をそそる銘柄に行ってしまい、今持っている銘柄を売却してしまう。そしてしばらくするとまた興味深い銘柄が出てきて同じことを繰り返す。
このようなことをやっていては勝てるものも勝てなくなります。売買すればするほど手数料もかかりますし、長期投資のつもりで買っているのに短期で売ってしまうということは、利益を得ることができないということに繋がります。
⑤その時々で注目を浴びるテーマや業種が異なること
④と同じになりますが、株式ニュースなどは定期的に「注目銘柄」を特集することがあります。すると、その銘柄を購入する個人投資家が増えます。大きな企業であれば多少買われても株価に変化はありませんが、小さな企業の場合は一気に株価が跳ね上がります。それを見て購入してしまうと、一時的な株価沸騰となるので、高値掴みして結局は損することになります。
ニュース記事で取り上げられたからといって、毎度、取り上げられた銘柄に飛びついていては安定したパフォーマンスを得ることはできません。
⑥下降トレンド時によぎる「暴落」の二文字
ずっと上げトレンドで調子よく、利益も積みあがっている状態にていきなり株価が下降しだしたとします。また、一方で株価が毎日のように下がり続け、損が拡大しまくっているとします。そのような時、「もしかしたら暴落して今までの利益がなくなってしまう」「株価が2分の1になってしまいお金が半分に減ってしまう」と考えることがあります。この恐怖や不安に耐えられなくなり、株を売却してしまう。そしてしばらくするとまた買い戻す、ということを行っていると、安いところで売り、高いところが買うことが多くなるので利益を得ることができません。また、売買するたびに手数料と税金を取られるということになるので利幅が少なくなります。
以上が私が株式投資するにあたりネットになったことです。私は性格が臆病で不安になりやすくビビりということもあり、特に株価の下落にはビクビクしていました。なので必ず早売りでした。それでいて「楽して稼ぎたい」願望は旺盛だったのでニュースで取り上げられた銘柄やSNSで人気の銘柄などには飛びつく習性がありました。このままではダメだ…そう気づいた時にはかなりのお金を失っていました。
細かく売買する際には天性の素質が求めれる
数分、数時間、数日、数週間ほどの短期間で細かく売買するようなスタイルの場合は、その時の投資家やアルゴリズムの心理や動きを多方面から細かく分析しながら瞬時に判断を下す必要があります。これは才能がなければできないと私は思います。
まず頭の回転がよく、様々な情報を瞬時に判断するのは普通の人ではできません。また、投資する銘柄数も4千弱もあります。この中からどの銘柄に投資するか判断しなくてはならないということは、銘柄をある程度知っておかなくてはならないという記憶力も大事になります。
更にニュースの種類による株価への影響や銘柄特有の動き、癖などを把握しておく必要もあるので、覚えることは多岐に渡ります。
これら全てをこなすことによって、細かい上げ下げを把握して売買をする必要性が出てくるので、天性の才能+日々の努力が必要になってきます。まず頭の回転+記憶力がが低い人は無理。更に包括的にものごとを考えられない人も無理(一つのことで決断を下してしまうような人はダメ)、株式投資に情熱を傾けて日々勉強し続けることができない人も無理だと思います。
ただし、自分なりのコツを見つけて簡単な方法にてそれなりの利益を得続けている方もいます。これも一つの才能だと思います。
このような理由があるので難しい
以上のような理由があるので「7割程度の人は損をしている」のだと思います。そう簡単には儲けられない仕組みがあるんですね。得をしているのはプロのディーラーやブラックロックなどの資産運用会社、そして、一部の才能ある個人投資家だけになる感じでしょうか。
素人に勝ち目があるのが「長期投資」
これは私の個人的な考えですが、サラリーマンなどをやっていて相場に張り付いていられない、短期投資の素質もない、常に考えていられる時間もないという場合の方で損を出さずに取引を続けるには「長期投資」しかないと思います。
企業の大小関係なく、話題性があり、且つこれから先に業績がよくなることが見通せる銘柄に長期に渡り投資することで、損を出すリスクを最小限に抑えることができます。
しっかし考えるべきは銘柄選びです。「時代に合っている」ということが大前提で、しかも企業の経営方針がしっかりしていることを確認する必要があります。これにはしっかりと時間をかけて調べないとなりません。
大事なのは売り時
いくら長期投資とはいえ売り時を間違えてしまうとせっかく得た利益を失ってしまうことがあります。また、そればかり気にしていると、早売りして利益を得ることができなくなることも覚えておく必要があります。
基本的には
- 時代が変わってしまい、その銘柄にとって不利になる(例えばコロナ禍における飲食業など)
- 経営不振による業績悪化が続いた時
- リーマンショックやコロナなどの大恐慌の時
- 仕手筋による投資が集中して株価が急上昇した時
などの時はいったん売却して様子をみるのがセオリーとなっています。それ以外で業績が良好、地合いも大きな変化がないという時は持ち続けていいのではないでしょうか。
後は自分で売り時を設定している場合には、そこで売却していいと思います。様々な長期相場を経験して「このくらいで売却するのが一番効率がいい、安全」と感じている部分があると思います。その辺は自分のルールに従いましょう。
間違っても「値動き」で売り時を判断してはならない
例えば1~2か月間株価が下がったりするなどがあると、「この銘柄大丈夫かな?」「お金が減っていく」と心配になりますが、長期投資も場合は短期的な値動きは全く気にしなくても大丈夫です。
短期的な値動きは地合や人気株への資金移動などによって起こります。これらは短期的なお金の動きなので、長期的に見ればノイズです。また、株というのは上昇が続くと、利食いといって一定数その株を売って利益を確定させるという動きが出てくるので、上がったり下がったりするのが当たり前です。
その動きは短期であることもありますし、地合いによっては1~2か月程度下がり続けることもあります。
それら値動きに惑わされてしまう気持ちはわかりますが、長期投資する場合にはなるべく惑わされずに、先ほど挙げた
- 時代が変わってしまい、その銘柄にとって不利になる(例えばコロナ禍における飲食業など)
- 経営不振による業績悪化が続いた時
- リーマンショックやコロナなどの大恐慌の時
- 仕手筋による投資が集中して株価が急上昇した時
- 自分が決めたルールによる売買(○○円になったら売るなど)
これらがない限り売らないと決めるようにしましょう。そうしないと、儲けることはできません。
↓こちらの記事は長期投資の参考になるのでぜひご一読ください。
長期投資の売り時の目安は3つ。基本は「資金が必要になったとき」が売り時
不確定なものには大事なお金は預けられない、という人には向いてない
以上のような説明はしたものの、不確定なものには大事なお金は預けられないという考えの方には向いていません。ここは譲れないところです。大事なお金です。それをどのような運用をするかはその人次第。その人の決めたルールが資金を守ります。
よく「投資するとお金が増える」という儲け話に乗り騙されてしまうというニュースを耳にします。このようなニュースを何度も耳にすると「投資=怖い」というイメージがついてしまいます。
すると、健全である投資そのものが怖い…ということになってしまい、投資から遠ざかってしまうという方が多くなります。これは間違った見解ですが、それもその人の判断なのでそれでいいと思います。
しかし、問題は「日本は金融についての勉強がなされて来なかったこと」です。
アメリカの金融・金銭教育で最も大切にされているパーソナルファイナンスという考え方は、個人のお金の計画や管理のことを指し、アメリカでは子どもの頃からお金のことについて学ぶことはごく当たり前となっています。現金・預金でもっている場合と、株式や投資信託などによって運用するのではどちらが有利か、どんなリスクがあるか、じぶんなりの考えを持ってお金を動かせる十分な知識を子供たちに教えるのが当たり前となっており、学校教育に組み込まれています(州によってバラバラですが)。
また、イギリスやフランス、ドイツなどもイギリスは公立学校のカリキュラムに金融教育が盛り込まれ必修、フランスでは、NPO中心に銀行口座や投資に関する教育を実施、ドイツでは国家、NPOなどが中心に、高齢者から若者に直接伝えていく「退職準備学校」ほか「教師と生徒のための銀行・経済の学校」「貯蓄銀行学校サービス」などの制度が設けられています。
日本では2022年4月から高校で金融教育が必修化されたものの、まだまだ十分とはいえない内容となっています。
実際には「知識がない」ことが投資しないことの要因
これは私の勝手な考えですが、日本において投資人口が少ないのは「知識がない」ことが一番の原因だと思います。日本人は石橋を叩いて渡る性格の人が多く、投資というものを理解していても慎重に取引をするのに、それが分かっていない状態であれば、大事なお金を預ける投資をするはずがありません。
要するに、誰かが勧めてきた投資案件に出資しますか?ということです。ちょっと顔見知り程度の人に「いい話があるから投資してみない?」と言われて、証券会社を通さずに現金をその人に渡しますか?100人中99人は渡さないと思います。「怪しい…」と考えて敬遠しますよね。
それと同じです。「分からないもの=怪しい」と考えるのが普通なので、株式投資を知らない人はまず行わないと思います。
以上のようなネガティブな意見がある反面、儲けたい人は勉強してる
ここまでは日本人には投資は向いていない。金融リテラシー教育がなされていない、そもそも投資するという文化がない、日本人は知らないものには手を出さないなど投資に対してネガティブな意見ばかりでしたが、人によっては本を購入したりして積極的に勉強して投資をしています。
人によっては短期投資、、また違う人は長期投資など、今はスマホで自由に取引ができるので、証券会社に相談しながら購入するというスタイルではなく、自分自身で投資の方法やファイナンスを勉強して投資を行うという人が増えています。そして、巨万の富を得ている人がごまんといます。
人によっては決して派手なパフォーマンスではありませんが、月に5万程度ずつ朝だけのデイトレードで儲けているという人や、値動きがゆっくりな地味+小型銘柄に長期投資をしてじっくり設けている方など、地味ながらその人が勝ちやすいパターンや場所にて勝負をしているという方もいます。
よって、投資をどのように資産運用に使っていくはその人次第。一つ言えるのは「適当に投資していれば勝てる」という代物ではないということです。投資をする方法だけを学んで適当に銘柄を売買するということを行っていると、あっという間に資産は溶けてなくなってしまいます。
なので、なるべく自分自身にて徹底的に勉強し、調べてから投資するようにしましょう。投資信託なども悪くはありませんが、できれば自分で決めた銘柄の方がいいと思います。
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おわりに
今回は以上になります。確実ではありませんが、私は日本人は投資には向いていないと思います。理由は臆病で神経質な人が多いという国民性と、金融リテラシー教育がしっかりなされていないからです。
知らないものは怖い…という習性があるので、教育されていない=無知ということになるので誰でも臆病になります。そこに元々の性格である臆病で神経質が重なったらやる人が少ないのは当たりまえですよね。
また、40年前と給料が変わっていないのに、物価や生活の質は上昇しているという、なんとも情けない「貧乏」な国民性があるからです。
お金が余っているなら余剰分で投資をしようかなという気分にもなりますが、全く余裕がないのに、生活費を投資につぎ込もうとは思いませんよね?投資はギャンブルではありませんが、ギャンブル的な要素もあります。大恐慌などで暴落することもありますし、時価総額が小さな銘柄に資金をつぎ込んでいる場合には、悪材料(悪い決算など)が出たら株価が暴落して資金があっという間に半分になってしまうこともあります。
以上のような日本人の性格と現状が投資をしにくい状況を作り出していると思います。ただ、人によっては自分自身で勉強して投資をして儲けまくっているというケースもあるようなので、一概に全ての人がやらない、合っていないということではありません。そのような傾向がある、ということです。
最後までお読みいただきありがとうございました。当ブログには他にもいろいろな記事がございますのでぜひゆっくりしていってください。
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