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私が医薬品の登録販売者試験でほぼ満点を取った方法

私が医薬品の登録販売者試験でほぼ満点を取った方法

今は訳あって他の仕事をしていますが、10年以上前に医薬品を販売することができる登録販売者の試験を受けて合格しました。

その経験をここでご紹介していきたいと思います。

登録販売者という試験はそれほど難しい試験ではありませんが、かといって、何もせずに受かるというものでもありません。

きちんとした方法で勉強しなければ合格することは難しいといえます。じゃ何をすればいいの?と漠然としている方が多いかと思います。

とはいえ、多くの方は学校や通信教育などのカリキュラムを受けていらっしゃると思います。

今回は、何をしていいか分からない人+このように学校や通信教育を受けている方でも参考になる勉強方法をご紹介していきたいと思います。

今回の記事でわかること

  • 登録販売者とはどんな職業?
  • 登録販売者試験ってどんな感じ?
  • 私が登録販売者試験を受けた際の感想
  • 私が登録販売者試験でほぼ満点をとった方法
  • 試験の短期決戦で必要なこと

登録販売者とはどんな職業なの?

登録販売者とは、2009年の改正薬事法により誕生した「かぜ薬や鎮痛剤などの一般用医薬品(第2類・第3類に限る)販売を行うための専門資格」になります。

今まで薬を販売するのは薬剤師に限られていましたが、その規制を緩和させ、登録販売者でも販売できるようになりました。

薬局やドラッグストアにとっても経費節減になりますし、お客側にとっても気軽に相談できる人が増えるので利便性が増しました。

とはいっても、販売できるのは「一般用医薬品」のみです。

✅一般用医薬品とは

簡単にいうとドラッグストアや薬局にて、処方箋がなくても購入できる薬で、更に「医療用医薬品から市販薬に転用されたばかりの薬を省いたもの」になります。

薬には医師の処方せんなしでは購入することができない医療用医薬品と、医師の処方箋なしでもドラッグストアや薬局にて購入することができる要指導医薬品と一般用医薬品があります。

要指導医薬品は医療用医薬品から市販薬に転用されたばかりの薬をいい、市販薬として新しいうちは、まだ取扱いに十分な注意が必要なので薬剤師の対面販売が必要になります。第一類医薬品という別名もあります。

要指導医薬品ではなく、一般用として販売され日数が経過しているものを一般用医薬品といいます。例えば頭痛などに用いる「イブ」などがあります。第2類、第3類医薬品という別名もあります。

今までの薬局、ドラッグストアでは、薬剤師が各店舗にいて、その他は普通の店員さんが資格もないのに普通に接客をして医薬品を販売していました。

ま、本当はダメなので必ず薬剤師に相談してから販売なのですが、人員的、経費的にも全て薬剤師で賄うのは無理なので、何となく普通の店員さんが対応していたという変な感じがまかり通っていました。

しかし、この登録販売者制度ができてからは、薬の相談を受ける人が全て有資格者となるので、薬の間違いによる副作用なども減りますし、何が何でも薬剤師を店舗に置いておかなくてはならないという経費的な負担も減るという一石二鳥の状態へと変化しました。

登録販売者の試験ってどんな感じ?

試験は近くの大学で行われました。比較的若い方が多かったという印象です。30代~40代前半がメインという感じです。

時間は40分×4+80分=全部で240分になります。

内訳は20問の試験が4教科。1教科40分。最後に40問の試験が1教科。試験時間は80分となっています。全部で5教科、試験の時間が240分。各試験の間には5分~10分程度の休み時間があり、昼休みが40分~60分程度用意されています。

私が受けた時は9時半ごろ集合で10時試験開始。午前3教科で12時10分終了。午後は1時00分からで、午後3時5分に終了になります。

✅試験科目

  • 医薬品に共通する特性と基本的な知識:20問40分
  • 人体の働きと医薬品:20問40分
  • 主な医薬品とその作用:40問80分
  • 薬事関連法規・制度:20問20分
  • 医薬品の適正使用・安全対策:20問20分

試験時間は足りた?足りなかった?

私は余りまくりました。ほとんどの教科で15分~25分程度で終了させることができました。20問40分の教科は15分程度。40問80分の教科は25分程度で終わりました。

ひたすら見直しばかりやっていた記憶があります。最後の教科だけは終わり次第帰ることができるので、さっさと終わらせて家路についたのを思い出します。自分が一番早いだろうな…と思っていたのですが、もっと早い人がいたことに驚いたのを思い出します。

後日、一緒に試験を受けた人と話をしたのですが、ほとんどの人は時間が余った教科もあれば、足りなかった…という教科もあったようです。なので、一概に時間は余るという感じではないようです。

試験は難しかった?簡単だった?

私は簡単に感じました。というか、分からないと思った問題がなかったです。というのも、私が受けた年は「超簡単」と言われた年であり、本当に合格者が多かったです。

✅登録販売者試験の合格・不合格はどうやって選別するの?

合格ラインは都道府県の違いはありません。全体120問(試験時間4時間)に対する正答率が70%以上で、しかも、各教科での正答率が35~40%以上あれば合格となります。

このように合格ラインが決まっているために、合格者数が多い年と少ない年とがあるというのが現状です。当然、問題が簡単な年は合格者数が多くなり、逆に難しい年は少なくなります。私が受けた年は問題が簡単だったので合格者数が多かったです。

これはどんな試験にも言えることですが、しっかり勉強をしていれば簡単に感じますし、逆に準備不足の場合は難しく感じます。

登録販売者の試験の難易度ってどのくらい?

資格マニアか?と言われそうですが、私は2級建築士の免許も持っています。そして1級建築士の試験も受けたことがあり、そちらは落ちました。

これらは国家試験というだけあって難しいです。特に1級は本気で1~2年勉強しても受からない人がいるほど難しいです。2級は専門の学校に行き1~2年勉強すれば半分以上の方は受かると思います。

では登録販売者を比較するとどうなのか。

圧倒的に登録販売者試験の方が簡単です。難易度でいうと、1級建築士の10分の1くらい、2級建築士の2分の1くらいです。

✅範囲は広いけど内容が薄いから覚えやすい

あくまで個人的な感想ですが、建築士の試験は範囲が広く、更に掘り下げて堀り下げて一つのことを地中100mくらいまで細かく調べないといけないのですが、登録販売者試験は範囲こそ、そこそこ広いのですが、内容が薄いので掘り下げて考える必要がありません。

例えば、なぜその医薬品に副作用がでるのか、そして、どのような副作用が出るのか、体質によって副作用は異なるのか、副作用を起こした際の対処法はなど、掘り下げて考えることはありません。単にこのような副作用が出るので注意しましょうで終わります。

とはいえ、勉強の方法を知らなかったり、時間が足りなかったりすると手こずることがあるのかな?とも思います。なので、簡単で誰でも合格するというものでもありません。

私が登録販売者試験でほぼ満点をとった方法

試験が終わった後に答え合わせしたのですが、ほぼ全て満点でした。これは私の頭がよかったのではなく、勉強の方法と時間がしっかりあったからだと思います。皆が同じ方法をとれば同じようにほぼ満点を取ることができるのではないでしょうか。

ここまで引っ張りましたが、やっと私が行った勉強方法をお知らせしますね。

私が行った勉強方法は「ひたすらe-ラーニングで問題を解きまくること」

✅e-ラーニングとは

e-ラーニングとはインターネットを利用した学習形態のことです。

登録販売師用のe-ラーニングは専門のサイトから提供されています。例えば企業が提供してくれているものや、登録販売者試験のための学校が提供するものなどがあります。

ちなみに私はその時にクラシエ薬品さんと取引があったので、クラシエ薬品さんが提供してくれたe-ラーニングを使い学習していました。

私が行った勉強方法はひたすらeーラーニングで問題を解きまくるという方法です。がむしゃらに新しい問題を解きまくり、ある程度解いたら、また戻って同じ問題を解くようにします。

しかし、同じ問題を解くのは3回まで。それ以上は解く必要はありません(理由は後で説明します)。3回繰り返したら次の新しい問題を解き、ある程度解いたら戻って3回繰り返します。

e-ラーニングの素晴らしいところは問題が無限にあるところ。解いても解いても毎週新しい問題が出てきます。これをとにかくひたすら解きまくるだけ。

大体1000問くらい解いたら元に戻りまた同じ問題を解き、それを3回繰り返します。1000問としたのは、解いた問題の記憶が薄れるからです。ハッキリ覚えている段階で再び解いても意味がありません。記憶が薄れている時に再び解くことによって「脳が何だっけ…」と考えるので、記憶をより定着させることができます。

e-ラーニングで問題を解きまくるのがなぜよかったのか?

なぜ、e-ラーニングを登録販売者試験対策として使おうと思ったのか?というと、「似たような問題が繰り返し出てくるので、記憶として定着させることができるから」です。

同じ問題ばかり解いている場合だと、脳は「あっ、知ってる問題だ」と思い思考を停止させてしまいますが、似たような問題だとしっかり考えようとします。

e-ラーニングは何度も同じ薬の効果について、問題を変えて出てくるので脳にインプットされやすいという特徴があります。しかもランダムになっているので、予想できない問題→脳がより活性化する→覚えやすいというメリットを享受することができます。

例えば、歴史の問題ばかり連続で出題されていると、何となく関連の同じような問題が続くので、新鮮味がなくなり刺激が低下するので脳の活性も低下してしまいますが、全く異なる問題がランダムに出題されると、常にフレッシュな気分で問題と対峙することができるので脳が活性化した状態が維持されます。

結果、覚えやすくなることに繋がります。

問題を多角的に覚えるのに役立つ

先ほども申し上げましたが、同じような問題が角度を変えて何度も出てくるので、問題について多角的に知ることができるようになります。そうすることで、どんな問題にも対応することができます。

実際には教科書を熟読して多方面から総合的に理解することにより得られる知識であり、本来は教科書を深読みすることが合格への近道になるのですが、実際問題、教科書を読むだけで覚えるのって飽きませんか?

私は飽きます。飽きすぎて、そのうち眠たくなってしまい全く頭に入ってきません。なので、私は「e-ラーニングで問題を解きまくる」を選択しました。それは結果的に適切な方法だったと思っています。

先ほどe-ラーニングで同じ問題を解くのは3回までと申し上げましたが、それは問題に飽きてしまうためです。飽きてしまうと眠たくなってしまいやる気がでなくなり中断につながるばかりか、無理してやっていても脳が活性化していないので記憶力も低下してしまいます。

謎解きは、問題解決の際に脳が適切に働く機能を高める!

これは脳科学においての研究結果です。

謎検は「謎解き能力」を脳科学視点で解明するための日本初*となる実証実験を古賀良彦教授(精神科医、杏林大学名誉教授)協力のもと実施いたしました。その結果、「謎解き」は、問題解決の際に、脳が適切に働く機能を高めてくれることが科学的に証明されました。

謎検

皆さん考えればすぐにわかると思いますが、単に物語と結果が書かれているだけの文章と、問題形式となっているものとでどちらに興味を惹かれますか?

恐らくほとんどの方は問題形式だと思います。

問題は直接その人に投げかけられ、試されているというものなので脳の集中力がアップします。それに対して教科書的な教えは直接自分自身が試されている、結果を求められている訳ではないので集中して考えようとしませんよね?

この差はとても大きいです。

・自分の能力を試されているので集中してしっかり考える→その結果、問題を覚える能力が高まる

・ただ説明されているだけなので集中力が低下する→その結果、文章を覚えることができにくい

この効果を最大限に得て生かすのがe-ラーニングで問題を次から次へと解きまくるという方法。

私はこの方法にて約10か月間、1日2時間ほど勉強をつづけた結果、見事、ほぼ満点で合格することができました。

もちろん、どうしても理解できないところはメモしておき、教科書をしっかり読み込んで理解することも大事になります。

結論。登販試験に合格するためにはとにかく問題を解け

結論。難しい理論などがあまりない登録販売者の試験対策は、とにかく問題を解きまくれ!が正しいです。

小難しい理論でなどを完璧に理解するまで前に進まない、というような勉強方法をしてしまうと、膨大な時間がかかってしまうことがあります。

なので、難しい理論を理解するのは後回しにして、取りあえず試験対策としていろいろな問題をランダムに解きまくるという方法が正しい方法です。

特に、仕事をしながら試験勉強をしなければならないといった、あまり時間がない人にとっては「スピード」が勝負です。少ない時間で要領よく覚えるにはとにかく問題を解きまくる!これに尽きます。

問題を解くという行為は、上に説明した通り、ただ教科書を読むよりも脳が活性化するので記憶力が高まります。なので、難しいことを考えることなく、ただひたすらに問題を解きまくるという方法が最短距離で試験対策を行える方法になります。

私は決して頭がいいという部類に入る人間ではありませんが、この方法で楽に合格することができました。なので少なからず参考になると思います。

当然だがざっとテキストは読んで大まかな知識は頭に入れておく必要がある

真っ白なまま問題集だけを淡々とこなしていく…という方法でも大丈夫だとは思いますが、それだとちょっと遠回りになってしまう可能性があるので、できれば、参考書をざっと読んで大まかな知識を付けていただいた方がいいと思います。

理由は問題の意味さえ分からない状態で問題を解いていると、まるで呪文での読んでいるかのような感じとなり、頭に入りにくい状態となるからです。

先ほど、問題を解くという行為は脳を活性化させるので、教科書を読んでいるよりも頭に入ってくると申し上げましたが、それは「ある程度の知識がある」という前提です。

例えば、いきなり東大の問題を解いてもちんぷんかんぷんで全く頭に入って来ませんよね?逆に小学校の難問はどうですか?多分、一生懸命考えると思います。クイズ番組なども誰もが分かるもので少し難しいものに標準を絞り、視聴者が興味を示すように作られています。

なので、真っ白な状態ではあまり脳が興味を示さない→脳が活性化しない→記憶力が乏しくなる→効率が低下するとなりますので、できれば参考書を読み一通りの知識を得てから問題を解くという段階に移行していただきたいと思います。

大事なこと

登録販売者試験の知識が全くない人は、参考書を一通り読んでどんな内容を勉強する必要があるのかを覚えておくようにしましょう。ざっとでいいので頭に入ったら、おすすめした「e-ラーニング」をひたすら解きまくるという方法をおすすめします。

問題を解いてみて、ちんぷんかんぷんで全く意味が分からない…という場合は、再度、参考書を読んで考えをまとめるようにします。

登録販売者試験に役立つ教材、問題集のご紹介

①第5版 登録販売者 合格教本

登録販売者試験を受験する方を対象としたテキスト+問題集です。しっかりしたテキストと2040題もの問題が付属しているという至れり尽くせりの教材。「教科書7:3問題集」という構成。こちらの教材以外にもWEBアプリで学習することもできます。

②ズルい! 合格法 医薬品登録販売者試験対策 出る順 問題集


出題頻度の高い問題が凝縮されているという問題集です。重要度が高いから出現頻度が高い。その問題だけを抽出しているので、それを覚えているだけで合格率が飛躍的にアップする可能性があります。

③これだけ覚える!登録販売者重要項目500

厚労省発表の最新の「試験問題の作成に関する手引き」から、合格に必要な重要項目542をピックアップして解説。問題を解いて分からない時はこちらの手引きを読んで意味を把握するようにすると理解力が高まります。

④ズルい! 合格法 医薬品登録販売者試験対策 鷹の爪団直伝! 参考書 S

“84点以上”を最優先に考え、出題頻度が高い内容だけをまとめているという特徴がある教材です。試験合格に特化した参考書。LINE登録すると専門用語の解説動画が無料で見られるというサービスもあります。

⑤ユーキャンの登録販売者 速習テキスト&重要過去問題集 第2版

取りあえず入門編として最適な参考書&問題集。テキストと問題集が1冊に! 過去問200題収録されています。基本的にこのテキストを全て暗記するだけで合格するといわれています。

登録販売者の仕事を理解しよう

最後になりますが、登録販売者の試験がどのような意味を持つのかということを理解することも大事になります。

それを理解することにより、自ずとどのようなことを覚えなければならないのか、ということが分かってきます。

✅登録販売者の仕事

医薬品の販売はもちろんのこと、薬の成分や飲み合わせ、服用の際の注意や薬に関する情報の提供、さらには健康相談に応じるなど、薬のスペシャリストとしての役割と、ドラッグストアなどでお菓子やドリンクの陳列、そしてレジ打ちなど薬と関係ない仕事なども含まれます。

要するに、薬という病気に使うものを取り扱うので、しっかり症状に見合う薬をおすすめすること、そして間違えば副作用が出ることもあるものを取り扱うことも覚えておかなくてはならないということになります。

なので、薬の種類と効能を覚え、更にその薬がどのような症状及び体質の方に効くのかということをしっかり覚えなければなりません。

こう考えると、登録販売者という資格を得てドラッグストアなどで働き続ける限り、ずっと常に勉強し続けなければならないということになります。

そのために、登録販売者研修があるのですが、実際にはそれでは足らないと思います。日々、店舗で接客を通しながら勉強し、更に新商品についての勉強、そして人体に生じる不快症状や病気の仕組み、対応となる薬、生活習慣について書籍などで勉強するという姿勢が望まれます。

こちらの↓通信講座はおすすめです!とても分かりやすかったです。

さいごに

↑こちらでもオンライン学習できます

以上、私が医薬品の登録販売者試験でほぼ満点を取った方法のご説明となります。

基本的にはe-ラーニングにて問題を解きまくるという方法を用います。知識が全くない、乏しいといった場合は、e-ラーニングを行う前に、教科書にてざっとでもいいので試験に出る範囲の勉強をしておいた方がいいでしょう。

その上で、e-ラーニングで問題を解きまくり、知識を深めていくという方法をおすすめします。苦手な分野や、解いていて全く何を言っているのか分からない…という場合は、教科書を読み込み知識を得てから再びe-ラーニングマラソンを行うようにします。

とにかく似たような問題を何問も解いていると自然に知識がついてきます。更に単に教科書を読むよりも、問題に取り組んだ方が脳の活性度が高くなるので、記憶に定着されやすくなります。よって、私はこの方法をおすすめします。私自身もこの方法によってほぼ満点を取ることができました。

それでは、皆さんの幸運をお祈りしてお終いにしたいと思います。

最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。

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